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オクラにフタテンミドリヒメヨコバイを初確認 熊本県2020年12月14日

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熊本県病害虫防除所は、オクラほ場でフタテンミドリヒメヨコバイ(ヨコバイ科)の発生を県内で初めて確認し、12月11日に特殊報5号を発令した。

フタテンミドリヒメヨコバイの成虫・終齢幼虫フタテンミドリヒメヨコバイの成虫(左)・終齢幼虫

9月に県内のオクラほ場で、葉が黄化・萎縮する症状がみられ、被害葉上で翅末端に一対の黒点があるヨコバイが確認された。ほ場から虫体を採集し、農水省門司植物防疫所に同定を依頼した結果、熊本県での発生が未確認だったフタテンミドリヒメヨコバイと判明した。

国内では、これまで沖縄県のオクラで発生が確認されているほか、平成17年に東京都のハイビスカス、オクラ、ナスで発生が報告されている。

フタテンミドリヒメヨコバイの成虫は体長2.7~3.2mm。複眼は白色、頭胸部は黄緑色、上翅は半透明白色で、翅の末端に一対の黒点がある。終齢幼虫は体長2.4~3.2mm。全身がほぼ黄緑色で複眼は白色。第5腹節から翅の原基が出ている。翅の原基にも一対の黒点がある。

黄化・萎縮したオクラの被害葉黄化・萎縮したオクラの被害葉

雌成虫は、葉脈に黄白色の卵を一度に15卵ほど産卵し、卵は孵化直前には灰色がかった黄色になる。卵は4~11日で孵化し、幼虫期間は7~21日で成虫の寿命は35~50日となる。
被害では、幼虫・成虫ともに新葉や茎から吸汁する。葉の黄化・萎縮・奇形を呈し、成長が抑制される。

防除対策では、定期的に葉裏を観察し早期発見に努め、発見した場合は登録薬剤を散布する。発生源となる収穫残渣は収穫後に早期に片付けるよう注意を呼びかけている。

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