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県内で初めてサツマイモ基腐病を確認 静岡県2020年12月24日

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静岡県病害虫防除所は、かんしょに県内未発生のサツマイモ基腐病を確認。12月23日に特殊報第4号を発令した。

苗床から堀上げた罹病塊根種イモの腐敗と苗基部の黒変(農研機構生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業で作成したマニュアル「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策」から引用)、腐敗塊根(品種:べにはるか)なり首側からの腐敗苗床から堀上げた罹病塊根種イモの腐敗と苗基部の黒変(農研機構生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業で作成したマニュアル「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策」から引用)(左)、腐敗塊根(品種:べにはるか)なり首側からの腐敗

県西部のかんしょほ場で茎葉の黄変やしおれ症状、地際の茎、塊根の黒変が確認された。11月に発生ほ場で収穫時に採取した塊根の診断を農研機構九州沖縄農業研究センター病害チームに依頼し、菌の分離、分離菌の形態及び遺伝子診断による同定を行ったところ、同県未発生のサツマイモ基腐病と診断された。

この病は、平成30年に沖縄県で初めて発生し、その後、鹿児島県、宮崎県、熊本県、福岡県、長崎県、高知県で確認されている。 苗床では巻葉や株の萎縮が発生した後、葉の黄化や苗基部が黒~褐変し、種イモも腐敗する。ほ場株で発病すると黄化、生育不良がみられ、株の基部が黒~暗褐色になる。塊根も腐敗すると、ほとんどの株がなり首側から腐敗する。

発病株には多くの胞子が形成され、激しい風雨やほ場の停滞水で感染が拡大し、畝や畝間に沿って発病が広がる。茎葉が繁茂する時期は、発病が進行した場合でも目に付きにくく、秋頃から一気に枯れ上がったように見える場合が多くみられる。

防除対策として次の手順を紹介している。
(1)苗からほ場への病原菌の侵入を防ぐため、種イモ専用ほ場の設置や定期的な苗(種イモ)の更新、苗床消毒および種イモの消毒による健全種苗生産を行う。
(2)発病ほ場から採取した塊根は、外観が健全でも病原菌に感染している可能性があるため使用しない。
(3)苗床に基腐病が発生した場合、症状のある株は速やかにハウス外に持ち出し、適切に処分する。
(4)苗は株の地際部から5cm以上切り上げて採取し、ベンレート水和剤またはベンレートT水和剤20を使い、採苗当日に苗消毒を行う。その際、採苗時のハサミは、アルコールまたは火炎滅菌でこまめに消毒する。
(5)栽培ほ場では発病株は見付け次第、ほ場外に持ち出して適切に処分する。2次感染を防ぐため、発病株の除去前後にZボルドーまたはジーファイン水和剤の連続散布を実施し、周辺株の感染を予防する。
(6)この病は排水が不良な場所で発病しやすいため、ほ場の排水対策を行う。
(7)病原菌はかんしょ残渣で越冬し、翌年の一次伝染源になるため、罹病残渣をほ場外に持ち出し処分する。
(8)発生ほ場ではなるべく連作を避け、他作物との輪作を行う。
なお、この病に対する詳細な防除対策については、農研機構生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業(01020C)で作成されたマニュアル「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策」を参照するよう呼びかけている。

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