アキタ社と元農相会食に農水幹部が同席2021年1月20日
野上浩太郎農相は1月19日の会見で贈収賄事件で在宅起訴された吉川貴盛元農相とアキタフーズの秋田善祺前代表との会食に枝元真徹農林水産事務次官ら複数の幹部が同席していたことを明らかにした。
野上農相によると、2018年10月4日に、いずれも当時の枝元生産局長、冨田畜産部長、伏見畜産振興課長、望月食肉鶏卵課長が出席した。また、この場には河井克行衆議院議員も同席したという。
また、2019年9月18日の会食には水田生産局長、渡邊畜産部長、当時の伏見畜産企画課長、当時の望月食肉鶏卵課長と犬飼畜産振興課長が出席した。この場には当時の西川公也内閣官房参与と河井克行議員も同席したという。
野上農相は、国家公務員倫理規定は、利害関係者の負担により飲食をともにすることは禁じている一方、職務に必要な意見交換や情報収集を積極的に行えるように、「利害関係者以外の第三者が費用負担する場合」には、利害関係者と飲食をともにすることができるとされていると説明。
これをふまえ野上農相は「アキタフーズのような利害関係者が同席する会食に職員が参加すること自体は禁じられているものではないと考える」としながらも、国家公務員倫理審査会の指導のもとに調査を実施して対応すると述べた。
職員が吉川元農相とアキタフーズ関係者との会食に職員も参加したとの報道を受け1月7日に野上農相は聞き取り調査をするよう指示したという。
会食の費用負担については明らかにしなかった。
アキタフーズの問題では養鶏のアニマルウェルフェア国際基準について同社の前代表からの働きかけがあったのではないかとされているが、野上農相は「アニマルウェルフェアに関するOIE(国際獣疫事務局)へのコメントについては、養鶏の生産者団体、消費者団体、学識経験者など多くの方から出された意見をふまえた」として、「当省の進め方については妥当なのであった」との認識を改めて示した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日