はくさいが安値傾向 2月の野菜の生育状況と価格見通し 農水省2021年1月29日
農林水産省は1月29日、東京都中央卸売市場に出荷される令和3年2月の野菜の生育状況と価格見通を主産地等から聞き取り、結果を公表した。はくさいは、天候が順調で例年と比べて生育が良好であるため安値傾向となる見込み。
<現在の生育状況>
◎根菜類(だいこん及びにんじん)
・ だいこんは、12月中旬以降の低温や乾燥の影響で、生育が遅延。
・ にんじんは、平年並み。
◎葉茎菜類
(はくさい、キャベツ等)
・ はくさいは、生育期の気温が平年を上回って推移し、適度な降雨もあったため、生育が良好。また、肥大が進み大玉傾向。
・ キャベツは、年末年始以降の低温や乾燥の影響で、肥大が緩慢となり、小玉傾向。
・ ほうれんそうは、概ね平年並み。一部の産地では、12月中旬以降の低温や乾燥の影響で、生育がやや遅延。
・ ねぎは、概ね平年並み。一部の産地では、11月以降の乾燥や、12月中旬以降の低温の影響で、細物傾向。
・ レタスは、概ね平年並み。多くの主産地において、12月までは生育進度が早まっていたが、年末年始以降の低温や乾燥の影響で、生育がやや停滞。
◎果菜類
(きゅうり、なす等)
・ きゅうりは、概ね平年並み。一部の産地では、12月中旬以降の低温の影響で、肥大がやや緩慢。
・ なすは、12月中旬以降の低温や1月の曇天の影響で、肥大がやや緩慢だが、概ね平年並み。
・ トマトは、生育期の天候が良好で、生育が順調。肥大が進み、大玉傾向だが、徐々に肥大の進度が平年並みに戻ってきている。
・ ピーマンは、概ね平年並み。一部の産地では、12月中旬以降の低温の影響で、肥大がやや緩慢。
◎土物類
(ばれいしょ、さといも及びたまねぎ)
・ ばれいしょは、北海道で収穫が終了し、作柄良好。鹿児島県で12月の天候不順の影響で、生育が遅延。
・ さといもは、収穫が終了。作柄は平年並み。
・ たまねぎは、北海道で収穫が終了。作柄が良好で、大玉傾向。静岡県で生育が平年並み。
<今後の生育、出荷及び価格見通し>
◎だいこん
・ 主産地で、12月中旬以降の低温や乾燥の影響で、生育が遅延しているが、1月下旬の降雨等に伴い、生育の回復が見込まれる。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
・ 主産地で、生育が平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎はくさい
・ 主産地で、生育が良好。潤沢な出荷が見込まれるため、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
◎キャベツ
・ 主産地で、年末年始以降の低温や乾燥の影響で、肥大が緩慢となり、小玉傾向だが、出荷数量は十分。1月下旬の降雨等に伴い、生育の回復が見込まれるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ほうれんそう
・ 主産地で、生育が概ね平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
・ 主産地で、生育が概ね平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎レタス
・ 主産地で、生育が概ね平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
・ 主産地で、生育が概ね平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎なす
・ 主産地で、生育が概ね平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎トマト
・ 主産地で、生育が順調。大玉傾向だが、徐々に肥大の進度が平年並みに戻ってきているため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
・ 主産地で、生育が概ね平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
・ 北海道で貯蔵物中心の出荷だが、鹿児島県において12月の天候不順の影響で、生育が遅延。2月の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎さといも
・ 主産地で作柄が平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
・ 北海道では貯蔵物中心の出荷で、静岡県では生育が平年並み。2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
重要な記事
最新の記事
-
花業界の年末商戦は松市(まついち)からスタート【花づくりの現場から 宇田明】第48回2024年11月28日
-
ボトル小型化でGHG排出量3割削減 ゼロボードとの協業でCFP算定 バイエルクロップサイエンス2024年11月28日
-
リジェネラティブ農業を推進 25年に他社との共創プロジェクト バイエルクロップサイエンス2024年11月28日
-
続・どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第318回2024年11月28日
-
【TAC部門】優秀賞 一流の経営者に俺はなる JAしまね 大國満瑠氏2024年11月28日
-
【TAC部門】全農会長賞 「京おくら」産地化へ~ゼロからのスタート JA京都中央 佐藤聖也氏2024年11月28日
-
「古川モデル」子実トウモロコシから水田輪作へ JA古川、3年間の実証実験総括 農研機構東北農業研究センターの篠遠善哉主任研究員2024年11月28日
-
鳥インフル 米ノースダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月28日
-
毎週の各国との電話会議・閣僚会合の現地での反対運動【近藤康男・TPPから見える風景】2024年11月28日
-
三島伝統のたくあん漬けや大根料理を堪能「三嶋大根祭り」開催 JAふじ伊豆2024年11月28日
-
9年連続の就任 コリラックマ「とちぎのいちご大使」に任命 JA全農とちぎ2024年11月28日
-
「ちょっといい日に和牛を食べようキャンペーン」開催 JAタウン2024年11月28日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹ファンタジスタ顆粒水和剤」 日本曹達2024年11月28日
-
農薬登録変更 殺菌剤「日曹ストロビーフロアブル」 日本曹達2024年11月28日
-
農業IoTの通信インフラ整備へ 自治体や土地改良区と連携 farmo2024年11月28日
-
山梨県産フルーツ活用「やまなしスイーツコンテスト2024」初開催 山梨県2024年11月28日
-
価格高騰中の長ねぎ カットされる青い部分を商品化で大ヒット Oisix2024年11月28日
-
「幻の卵屋さん」京都駅に初出店 日本たまごかけごはん研究所2024年11月28日
-
「うまいに、まっすぐ。新潟県フェア」開催 県産農林水産物の魅力を体験 新潟県2024年11月28日
-
【役員人事】朝日アグリア(12月1日付)2024年11月28日