タマネギでべと病の一次感染株を確認 長崎県2021年2月5日
長崎県病害虫防除所は県内の早生・中生タマネギで、べと病の一次感染株(越年罹病株)確認したことを受け、2月1日に病害虫発生予察防除情報第10号を発表した。今後の気温が平年に比べ高く推移する見込みであることから、ほ場の見回りと発病株の抜き取りの徹底を呼びかけている。
同防除所が1月21日に実施した定点調査(諫早市20筆)で、今作の早生・中生タマネギでべと病の一次感染株の発生を初めて確認した。発病株率は0.01%(前年同時期0.04%)、発生ほ場率は15.0%(前年同時期35.0%)だった。7日後の1月28日に実施した定点調査では、発病株率は0.32%(前年同時期0.1%)、発生ほ場率は60.0%(前年同時期45.0%)で一次感染株の発病が急激に拡大し、ほとんどの発病株で胞子の形成が確認された。
福岡管区気象台が1月28日に発表した向こう1か月の気温は、平年より高いと予想されていることから、同防除所の担当者は「気温15℃前後で菌の活動が活発になり、この病の発生が拡大する恐れがある」と話し、防除の徹底を呼びかけている。
【一次感染株の特徴】
・葉身が外側に向かってわん曲している。
・葉色は健全葉と比較して褪せたような色をしている。(黄色味を帯びている)
・周囲の健全株に比べて生育が劣っていることが多い。
・気象条件によっては胞子を形成している。
【防除対策】
(1)ほ場の見回りをこまめに行い、発病株(一次感染株)を発見した場合はできるだけ早く抜き取る。抜き取った株はほ場内に放置せず、胞子が周囲に飛散しないよう、その場で袋などに入れほ場外に持ち出し、適切に処分する。
(2)べと病は温かい気温が続くなどの条件が整うと、感染と発病を繰り返し急激に蔓延するため、今後の気象情報などに注意し、一次感染株の見られるほ場では早急に薬剤散布を行う。また、発病が見られないほ場でも2月中下旬以降は定期的な予防散布を行う。薬剤散布量が十分でない場合、その効果が低下ため、薬剤に展着剤を加用し、株全体が濡れるようむらなく散布する。
(3)ほ場の排水が悪いとこの病の発生を助長するため、明きょの切り直しなどを行い、排水対策を徹底する。
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