ゲノム編集作物 受理撤回を-日本有機農業研究会ら3団体2021年2月9日
日本有機農業研究会、有機農業推進協会、全国有機農業推進協議会は2月9日、ゲノム編集作物として届出が受理された高GABAトマトの受理撤回を求める意見書を厚労省、農水省などに申し入れたと発表した。
昨年12月11日に日本初となるゲノム編集作物「高GABAトマト」(サナテックシード社)の届出を農水省、厚労省が受理したが、有機農業3団体は野上農相や田村厚労相らに届出受理に反対する意見書を提出した。
有機農業3団体は国がゲノム編集作物を安全性審査や環境影響評価と表示義務付けを不要とした決定を撤回するよう求めている。
また、高GABAトマトを普及させるため同社が希望者に苗を配布することにしている点に早急に停止を求めている。3団体はゲノム編集技術は未完成の技術であり、安全性審査や抗生物質耐性遺伝子除去の明確な確認がないまま、苗が配布されればゲノム編集作物が野放し状態になると指摘する。また、ゲノム編集作物の「後代交配種」について厚労省審議会が届出不要としたことについても撤回を求めている。
3団体は日本農業の現場にゲノム編集作物を持ち込むことはやめるべきだと主張、また、種苗や食品への表示の義務付けが必要で、農業者、消費者の知る権利、選ぶ権利、さらに何を作り食べるかを自ら決定できる「食料主権」からも必須だと訴えている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日