日EU間で国連食料サミットへ連携確認2021年2月10日
農林水産省は2月10日、9日に開いた日EU・EPA農業協力専門委員会(農業協力委員会)
の第2回会合で持続可能な農業に関する日EU間の協力促進について議論し、今年9月開催予定の国連食料システムサミット2021に向けた連携を確認したと発表した。
同専門委員会は日EU・EPA協定に基づいて双方の農業分野における円滑なEPAの実施のために意見交換を行う次官級会議。原則年1回、日本とEUで相互に開催されることになっている。
会合には日本側代表として大澤誠農林水産審議官、EU側代表としてマリア・ベニテス・サラス欧州委員会農業総局長代理ほか、双方の関係者が出席した。
日本からは5月策定に向けて農水省が検討している農業生産力の向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」について説明した。EUからは「欧州グリーンディール」、「農場から食卓へ(Farm to Fork)」、「次期EU共通農業政策」(CAP)を紹介した。また、今年9月開催予定の国連食料システムサミット2021での双方の連携を確認したという。
国連食料システムサミット2021は、食料を「システム」の視点で捉えて、その持続性の確保を世界共通の課題として議論し、今後のあるべき姿を示そうという各国ハイレベルが参加する初めての国際会議だ。
アントニオ・グテーレス国連事務総長は「新型コロナ危機の間、世界中の何百万人もの人々が身近に経験したように世界の食料システムのあまりに多くは脆弱で崩壊しやすいもの」と指摘し、生産から加工、輸送、消費に関わる一連の活動である「食料システムを変革することは、すべての持続可能な開発目標を達成するために極めて重要である」とサミットに向けて強調している。
農林水産省は国連にサミットを「みどりの食料システム戦略」などを積極的に発信する機会と位置づけ、国内関係団体、企業、市民などを対話を進めるとともに、EUとも問題意識を共有することで今後の双方の協力を確認できたとしている。
重要な記事
最新の記事
-
花業界の年末商戦は松市(まついち)からスタート【花づくりの現場から 宇田明】第48回2024年11月28日
-
ボトル小型化でGHG排出量3割削減 ゼロボードとの協業でCFP算定 バイエルクロップサイエンス2024年11月28日
-
リジェネラティブ農業を推進 25年に他社との共創プロジェクト バイエルクロップサイエンス2024年11月28日
-
続・どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第318回2024年11月28日
-
【TAC部門】優秀賞 一流の経営者に俺はなる JAしまね 大國満瑠氏2024年11月28日
-
【TAC部門】全農会長賞 「京おくら」産地化へ~ゼロからのスタート JA京都中央 佐藤聖也氏2024年11月28日
-
「古川モデル」子実トウモロコシから水田輪作へ JA古川、3年間の実証実験総括 農研機構東北農業研究センターの篠遠善哉主任研究員2024年11月28日
-
鳥インフル 米ノースダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月28日
-
毎週の各国との電話会議・閣僚会合の現地での反対運動【近藤康男・TPPから見える風景】2024年11月28日
-
三島伝統のたくあん漬けや大根料理を堪能「三嶋大根祭り」開催 JAふじ伊豆2024年11月28日
-
9年連続の就任 コリラックマ「とちぎのいちご大使」に任命 JA全農とちぎ2024年11月28日
-
「ちょっといい日に和牛を食べようキャンペーン」開催 JAタウン2024年11月28日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹ファンタジスタ顆粒水和剤」 日本曹達2024年11月28日
-
農薬登録変更 殺菌剤「日曹ストロビーフロアブル」 日本曹達2024年11月28日
-
農業IoTの通信インフラ整備へ 自治体や土地改良区と連携 farmo2024年11月28日
-
山梨県産フルーツ活用「やまなしスイーツコンテスト2024」初開催 山梨県2024年11月28日
-
価格高騰中の長ねぎ カットされる青い部分を商品化で大ヒット Oisix2024年11月28日
-
「幻の卵屋さん」京都駅に初出店 日本たまごかけごはん研究所2024年11月28日
-
「うまいに、まっすぐ。新潟県フェア」開催 県産農林水産物の魅力を体験 新潟県2024年11月28日
-
【役員人事】朝日アグリア(12月1日付)2024年11月28日