地域農林水産物・食品の機能性発掘シンポジウムを開催 農研機構2021年2月16日
農研機構は2月19日、「地域農林水産物・食品の機能性発掘シンポジウム」をオンラインで開催する。
農水省委託事業「市場開拓に向けた取り組みを支える研究開発」の地域特産物発掘コンソーシアム(代表研究機関:農研機構)では、分析疫学における手法のひとつであるコホート研究を用いて、農林産物・食品摂取と健康との関連性を明らかにするとともに、茨城県、長野県、沖縄県を代表する農産物・食品の機能性食品開発を行ってきた。
今回のシンポジウムでは、機能性表示食品の届出作業中の粘り成分γ-ポリグルタミン酸を高含有する納豆、野沢菜漬けから作られた新しい加工食品、真空パックでGABA含量を高めたへちまの開発など、地域の農林水産物の新たな健康機能・価値の発掘につながる研究事例を紹介する。
概要は次のとおり。
▽開催日時
2月19日(金)13時00分~17時50分
▽開催方法
Zoomを利用したオンライン
▽参加費
無料
▽主催:地域特産物発掘コンソーシアム
共催:フード・フォラム・つくば フードファンクション分科会
▽参加申込
必要事項を記入の上、以下のメールアドレス宛に各人毎に申し込む。
▽申込期限
2月17日(水)17時00分まで
▽開催内容
◎開会挨拶 13:00〜13:20
農研機構⾷品研究部門長 亀山眞由美
農水省農林水産技術会議事務局 研究統括官 濱松潮香
◎基調講演 13:10〜14:10
農林水産物・食品・機能性成分と健康長寿との関連:多目的コホート研究からのエビデンス 国立がん研究センター社会と健康研究センターセンター長 津金昌一郎
◎研究成果報告 14:10〜15:15
納豆の新たな機能性表示食品開発
〇「納豆の粘り成分γーポリグルタミン酸の健康機能性の探索」 農研機構食品研究部門食品健康機能研究領域栄養健康機能ユニット 主席研究員 田村基
〇「γーポリグルタミン酸含量の高い納豆の食後血糖値の上昇を抑える効果」 筑波大学医学医療系橋渡し・臨床研究学教授 橋本幸一
〇「機能性表示に向けた納豆中γーポリグルタミン酸の新規定量法」 茨城県産業技術イノベーションセンター技術支援部フード・ケミカルグループ主任 野口友嗣
〇「γーポリグルタミン酸含量の高い納豆の開発」 タカノフーズ(株)納豆研究開発リーダー 西川宗伸
休憩 15:15〜15:30
◎研究成果報告 15:30〜16:35
健康増進に寄与する長野の野沢菜加工食品の開発
〇「塩分を低減した新規野沢菜加工食品の開発」 農研機構食品研究部門食品健康機能研究領域感覚機能ユニット上級研究員 河合崇行
〇「野沢菜漬け由来乳酸菌の探索と機能性評価」 信州大学農学部食品免疫機能学研究室准教授 田中沙智
〇「野沢菜加工食品摂取による肥満予備軍を対象とした多施設ランダム化試験(J-knock study)」 国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究部室長 武藤倫弘
○「健康食材としての野沢菜の市場展開」 (株)竹内農産専務取締役兼営業部長 浅野嘉健
◎同16:35〜17:40
沖縄野菜へちまの機能性表示食品開発
○「食用へちまの紹介と施設栽培を利用したへちまの安定生産」 沖縄県農業研究センター野菜花き班主任研究員 棚原尚哉
○「へちまの調理加工時の課題とその解決法」 沖縄県農業研究センター農業システム開発班研究員 土田永渡
○「GABAを関与成分としたへちまの健康機能性の探索」 琉球大学農学部亜熱帯生物資源科学科教授 高良健作
○「GABAを増加させたへちまの機能性表示食品開発と市場展開」 農研機構九州沖縄農業研究センター作物開発利用研究領域作物品質グループ 上級研究員 澤井祐典
◎総括、閉会挨拶 17:40〜17:50
(株)ニップン中央研究所イノベーションセンター長 間和彦
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