令和2年産米 1等比率79.7%-3月31日現在2021年5月7日
農林水産省は4月30日、2020(令和2)年産米の検査結果を公表した。
3月31日現在で1等比率は79.7%となった。同時期の1等比率は元年産73.0%、30年産80.5%、29年産82.2%、28年産83.4%で過去5年では2番目に低い比率となっている。
ただ、地域によって差がある。1等比率は北海道93.2%、東北92.0%、関東84.9%、北陸79.4%と北・東日本は高い。一方、東海45.6%、近畿60.1%、中四国59.1%、九州30.3%、沖縄61.2%と東海から西日本にかけては低くなっている。令和2年産米は西日本でトビイロウンカなど病害虫の被害が発生し作柄も悪化した。
2等以下に格付けされた理由は「形質」が51.7%ともっとも多く、「着色粒」23.5%、「整粒不足」18.3%となっている。
検査数量は水稲うるち玄米で455.6万tで12月31日現在より33.9万t増加している。
令和2年産の水稲うるち玄米の検査数量は対前年同期比で101.5%、対前々年比で105.4%と増えている。米の販売不振から集荷量も増加しているが、それにともなって検査数量も増えたとみられる。
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