モモせん孔細菌病の防除徹底を 香川県2021年5月20日
香川県農業試験場病害虫防除所は8月19日、5月に行ったモモせん孔細菌病の発病調査の結果、平年に比べこの病の発生率が高いことから、病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
モモせん孔細菌病の被害の状況
5月18日に実施した葉での発病調査では、発生ほ場率は100%(平年:89.4%)、発病葉率は11.9%(平年:5.9%)で発生ほ場率、発病葉率ともに平年を大きく上回った。
四国地方の向こう1か月の気象は、降水量が多い予報となっているため、今後、風を伴う降雨が続いた場合、発病が増加するおそれがあるため、薬剤防除を実施していない園では早急に防除するよう注意を促している。防除対策は次のとおり。
〈防除対策〉
○例年多発する園地では果実への感染を防止するため、早めに袋かけを行う。
○発病枝は伝染源となるため、見つけ次第除去して適正に処分する。
○病原菌は葉や果実の自然の開口部(気孔、水孔等)や傷口から侵入する。そのため、風当たりの強い園地では、防風ネット等の防風対策を実施するとともに、コスカシバやキクイムシ、モモハモグリガ等の害虫防除を徹底し、樹勢低下を防止する。
○同一病原菌で発生するスモモの黒斑病も多発生が予想されるため、注意する。
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