特産野菜の育成めざし「ゼロから始める野菜塾」開講 長野県飯綱町2021年5月27日
「日本一のりんごの町」をめざす長野県飯綱町は、野菜栽培の底辺拡大と町の新しい特産野菜の育成、有機栽培による付加価値化などを目的に、多様な農業者を対象とする「ゼロから始める野菜塾」を開講。信州大学工学部の大井美知男特任教授を講師に迎え、「ゼロ」から野菜づくりを勉強しながら、町内遊休地を活用したほ場で受講生が試験栽培を行う。

同講座は、全員が「ゼロ」から始める野菜塾として、受講者が学びたいことを決め、専門講師の指導の下、一緒に学びを進めていく「勉強会」。決められたテーマについての知識や技術を学ぶのではなく、「野菜栽培の何を学びたいのか」「どんな野菜をどう栽培したいのか」など、学ぶテーマから内容・進め方まで参加者と講師が一緒に決めていくことで、参加者自らが創る、満足度と実効性の高い講座をめざしている。
第一回講座は5月20日に開かれ、13人が参加。取り組んでみたい野菜栽培や今後の進め方などについて意見を交換した。「有機栽培」「土づくり」「循環型農業」などについて勉強したいといの声が多かったことから、これらを軸とした講座内容とし、隔週木曜の午後に勉強会を行うことが決まった。今年度は月2回の座学による勉強会を行うとともに、栽培したい作目を次回以降に決め、夏以降に遊休地を活用して試験栽培を行っていく。
飯綱町は、地方創生関連事業で様々な事業に取組み、農業分野では、特に「稼ぐ力」の向上を重点に6次産業化に向けた施策を多角的に進めている。その一つの成果として、町内3直売施設の経営統合及び経営統合に伴う三本松エリアへの農業拠点の整備を実施。しかし、農業者の高齢化や担い手不足により、農産物全体の生産量は減少傾向にあることから、農産物の販売拠点が整う一方で、生産基盤の根幹が脆弱化という課題が顕在化している。
同講座は、町の特産品である果樹・米に加え、野菜生産の拡大を農業振興の一つと位置付け、町内の野菜栽培農家の拡大、新しい町の特産農産物の育成の一環で開催。町内の多様な人々を対象に、気軽に農業生産に取組み、現在の農業経営にプラスアルファとして付加価値の高い農産物生産にチャレンジしてもらうことで、農業の「稼ぐ力」の向上と多様な農業者の確保と育成をめざしている。
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