作付け転換3.7万ha 目標の5割 政府さらに飼料用米推進2021年5月27日
農林水産省は5月27日、2021(令和3)年産米の作付け意向調査結果を公表した。4月末時点での調査で主食用米の作付け意向は、減少傾向38県、前年並み傾向9県、増加傾向ゼロとなっている。
1月末時点の調査結果とくらべると主食用米で減少傾向とした県は19県から38県に増えた。前年並みは28県から9県に減少した。
主食用米の作付け意向で減少傾向とした県のうち、「1~3%程度の減少傾向」は28県、「3~5%程度減少傾向」は8県、「5%超の減少傾向」は2県となっている。
4月末時点で各県の作付け意向をもとに全国の主食用米の作付面積を農水省が試算したところ、約3.7万haの減少見込みとなった。2021(令和3)年産で作付け転換が必要な6.7万haの5割強となったが、まだ3万haの作付け転換が必要な状況だ。
加工用米は22県、輸出米など新市場開拓米は17県、飼料用米は38県で増加傾向が見られる。
農林水産省は主食用米からの作付け転換が一定程度進んでいるものの、過去最大規模の作付け転換を実現するには「より一層の取り組みが必要」と強調している。
同日朝に開かれた自民党の農業基本政策検討委員会に出席した葉梨康弘農水副大臣はすでに産地では田植えが進んでいることから「作付けした米を飼料用へ転換するという一本足打法」で取り組むしかないとし「飼料用米のほうが儲かりますよと伝えていくしかない」と強調した。農水省や主産県では水田活用の交付金などを活用すれば10aあたりの所得は主食用より多くなる試算を示して推進を図る方針だ。
重要な記事
最新の記事
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「財務省経済産業局農業課」て何?2024年7月18日
-
1970年代の農村社会の異質化の進展と農業【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第299回2024年7月18日
-
「JAサイネージ」 JA本店や金融店舗の情報発信にも利用拡大 あぐラボ2024年7月18日
-
【人事異動】JA全国共済会 新会長に坂本富雄JA埼玉県中央会会長(7月18日)2024年7月18日
-
スマホでより便利に「石川県Aコープ(ジャコム石川)アプリ」提供開始2024年7月18日
-
TOWING「宙炭」活用 根域制限栽培によるシャインマスカット栽培実証開始 日本農業2024年7月18日
-
バイトアプリで1万人採用 農中提携の農業人材サービス 労働力確保に寄与2024年7月18日
-
全国7000名以上の生産者の声を反映 生産コスト低減へ JAグループ宮城 共同購入コンバイン出荷式 JA全農2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月18日
-
【注意報】野菜、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 過去10年最多の昨年を上回る誘殺 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】ネギにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年7月18日
-
農業用ドローン専用カスタマーサポート 繁忙期で対応拡大 ナイルワークス2024年7月18日
-
食物繊維が豊富なもち麦2種の品種登録 成果を紹介 生研支援センター2024年7月18日
-
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」エントリー&ハイエンドモデル同時リリース2024年7月18日