サツマイモ基腐病の拡大に注意 宮崎県2021年6月2日
宮崎県病害虫防除・肥料検査センターは、かんしょのサツマイモ基腐病を確認し、5月28日に病害虫防除情報第3号を発表した。
確認された発病株
5月中旬に青果用サツマイモの複数のほ場(品種:高系14号)で、サツマイモ基腐病の発生が確認された。
今年は九州南部の梅雨入りが平年に比べ早く、今後この病に好適な条件が長期間続くことが予想され、ほ場での発生拡大が懸念されることから、同センターでは、発病株の除去や薬剤防除など早期の適切な対策を呼びかけている。
防除対策は次のとおり。
〈本ほ場〉
○定植後に発病した株は、病斑部に大量の胞子を形成し、降雨などで周辺に拡がることから、ほ場での発生の有無をこまめに確認する。発病株を見つけた場合は、早急に抜き取り、その場でビニール袋などに入れてほ場外に持ち出し、適切に処分する。
○発病株を除去した後は、周辺株への伝染を予防するため、登録のある薬剤で予防散布を全面に行う。散布の際は、株元にしっかりと薬液がかかるよう注意する。
○長雨で発生が助長されやすいため、晴れ間を利用して薬剤散布を行う。また、畝間に停滞水が生じるような大雨や台風の後も、速やかに薬剤散布を行い、二次伝染による蔓延を防止する。
○2021年4月現在、2種の銅剤(ジーファイン水和剤、Zボルドー)とアミスター20フロアブルが登録されているので、使用基準に従い適切に散布する。
○薬剤防除は、銅剤による予防を基本とし、アミスター20フロアブルは耐性菌が発生するリスクがあるため、連用しないよう注意する。
〈これから定植するほ場〉
○苗床にこの病が発生した場合は、症状のある株は速やかにハウス外に持ち出し、適切に処分する。
○採苗の際は、苗床の地際部から5cm以上離して採取し、採苗時のハサミはこまめに消毒(火炎滅菌または丁寧な洗浄と拭き取り)する。
○ベンレート水和剤またはベンレートT水和剤20を用いて、必ず苗消毒を行う。また、消毒液はラベルに記載してある濃度を遵守し、十分な量を準備してから、使用する当日に調整したものを使う。
○この病は、排水不良のほ場で発生しやすいため、本ほ場の排水対策を徹底する。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日
-
つくば市の農福連携「ごきげんファーム」平飼い卵のパッケージをリニューアル発売2025年4月18日
-
日清製粉とホクレンが業務提携を締結 北海道産小麦の安定供給・調達へ2025年4月18日
-
森林再生プロジェクト「Present Tree」20周年で新提案 企業向けに祝花代わりの植樹を 認定NPO法人環境リレーションズ研究所2025年4月18日
-
「バイオものづくり」のバッカス・バイオイノベーションへ出資 日本曹達2025年4月18日