厚生連病院のコロナ対応 コラムで紹介-農業白書2021年6月17日
5月に閣議決定された令和2年度の食料・農業・農村白書ではコラムで「新型コロナウイルス感染症対応に取り組む厚生連病院」を取り上げた。厚生連病院の全体像も紹介している。
厚生連病院で働く医療従事者
白書では「農業を支える農業関連団体」の節があり、今回は新型コロナウイルス感染症の発生初期から厚生連病院が患者の受け入れを行ってきたことを紹介している。
大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で発生した患者をはじめ、昨年1月から12月までで受け入れ実績のある厚生連病院は67、患者数は3049人に上っている。
こうした対応に対して日本中央競馬会から5億円の寄付が行われたほか、JAやJAグループ全国連からマスク等の寄贈などで支援が行われた。
コラムではJAグループが医療や健康管理、高齢者福祉などの厚生事業も行っていることを紹介し、都道県郡単位の厚生連が病院運営や福祉サービスの提供などで、「組合員や地域住民の生活を支えている」と記述した。
厚生連病院は全国に105、診療所は60ある(2021年3月末)。厚生連病院の43%が人口5万人未満の市町村にあり、白書は「農山村を始め地域における基幹施設としての役割を果たしている」と解説した。
そのほか、コロナ禍でのJAグループの取り組みも取り上げ、JA全農のJAタウンによる農産物の販売支援や、労働力不足を解消するためJA佐久浅間が軽井沢旅館組合と協力して、コロナ禍で雇用継続が難しくなった宿泊施設の従業員を農業現場へマッチングした事例などを取り上げた。
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