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サツマイモ基腐病の発生県内各地で相次ぐ 宮崎県2021年6月24日

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宮崎県病害虫防除・肥料検査センターは6月22日、サツマイモ基腐病の発生が相次いでいることから、病害虫発生予察注意報第1号を発表。今後の発生拡大防止のため、防除の徹底を呼びかけている。

発病株の様子(左:茎葉の萎れ、右:株元の黒変)(写真提供:宮崎県病害虫防除・肥料検査センター)発病株の様子(左:茎葉の萎れ、右:株元の黒変)(写真提供:宮崎県病害虫防除・肥料検査センター)

5月中旬に青果用かんしょの複数のほ場で、サツマイモ基腐病の発生を確認。これを受け、同月28日に防除情報を発表したが、6月に入り県内各地の原料用かんしょのほ場で、この病が散見されていることから、県内全域(県北地域を除く)を対象に注意報を発表した。

鹿児島地方気象台によると、九州南部の向こう1か月(6月19日~7月18日)予報では、平年同様に曇りや雨が多いと予想されており、この病の蔓延に好適な環境が続くとみられている。

また、昨年実施した発生消長調査では、梅雨時期に発病が急激に増加する傾向にあることから、同センターでは、発病した株の抜き取りや薬剤による防除対策などを呼びかけている。

防除上の注意点は次のとおり。
〇定植後に発病した株は、病斑部に大量の胞子を形成し、降雨などで周辺に拡がるため、ほ場での発生の有無をこまめに確認する。発病株を見つけた場合は早急に抜き取り、その場でビニール袋などに入れほ場外に持ち出し、適切に処分する。

〇発病株の除去後は、周辺株への伝染を予防するため、登録のある薬剤による予防散布を全面に行う。なお、散布の際は株元にしっかりと薬液がかかるよう注意する。

〇長雨で発生が助長されやすいため、晴れ間を利用して薬剤散布を行う。また、大雨や台風の後は、二次伝染による蔓延を防止するため、畝間の停滞水を排水し、速やかに薬剤散布を行う。

〇2021年4月現在、2種の銅剤(ジーファイン水和剤、Zボルドー)とアミスター20フロアブルが登録されているので、使用基準に従い適切に散布する。

〇薬剤防除は銅剤による予防を基本とする。アミスター20フロアブルは耐性菌が発生するリスクがあるため、連用しないよう注意する。

〇無人航空機による散布を行う際は、気象条件の変化を随時確認しながら、飛散(ドリフト)が起こらないよう十分注意する。

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