ウンカ多発で早期発見、防除徹底を 長崎県2021年7月5日
長崎県病害虫防除所は7月1日、県内全域で早期水稲のトビイロウンカの発生が多発していることを受け、病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
トビイロウンカ(提供:長崎県病害虫防除所)
6月後期の巡回調査(25筆)の結果、早期水稲の株当たり虫数は0.2頭(平年0.00頭)、発生ほ場率は52.0%(平年0・5%)と平年を大きく上回り、若齢から老齢までの幼虫および成虫が非常に多くみられた。
また、7月1半旬の県予察ほ場(諫早市、無防除)調査では、早期水稲における株当たり虫数は0.2頭(平年0.02頭)で平年を上回った。同県でのトビイロウンカの飛来は平年より早く、短翅型雌成虫が6月後期の巡回調査で確認されている。
同防除所では次のような防除対策を呼びかけている。
○トビイロウンカの発生は、ほ場間や同一ほ場内でも偏りがあるため、ほ場の見回りを徹底し、発生を認めたら早急に防除対策を実施する。
○この虫は株元を好んで寄生する。そのため、農薬散布は株元に薬剤が十分付着するよう丁寧に行う。
○薬剤使用の際は、農薬の使用基準を遵守するとともに、周辺環境を十分に確認し、ミツバチを含めた周辺動植物への飛散などの影響がないよう十分注意する。
また、6月から8月までの3ヵ月間を「農薬危害防止運動月間」と定め、農薬事故を防止する運動を実施。水稲穂吸汁性カメムシ類防除のため、水田に散布する殺虫剤の影響で、ミツバチに被害が生じる可能性があるため、十分な配慮を心がけるよう促している。
トビイロウンカの発生ほ場率の推移
重要な記事
最新の記事
-
令和7年春の叙勲 JA山口中央会元会長・金子光夫氏、JAからつ組合長・堤武彦氏らが受章2025年4月29日
-
【'25新組合長に聞く】JAようてい(北海道) 金子辰四郎組合長(4/11就任) 「国民の胃袋」支える誇り胸に2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(上)2025年4月28日
-
全農 備蓄米 4月に5万5000t出荷2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(下)2025年4月28日
-
【JA人事】石塚克己(茨城県)石塚克己組合長を再任(4月26日)2025年4月28日
-
令和7年度「3-R畜産たい肥散布体験会」を開催 JA全農ひろしま2025年4月28日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年4月28日
-
二重米価制で農政を刷新せよ【森島 賢・正義派の農政論】2025年4月28日
-
ジャガイモ・馬鈴薯・ニドイモ・ナツイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第337回2025年4月28日
-
【農業協同組合研究会】5月31日に研究大会 新基本計画と今後の農政テーマに2025年4月28日
-
里山再生ビオトープ「クミカ レフュジア菊川」創設 クミアイ化学工業2025年4月28日
-
JA大阪南管内ブドウ圃場で農業資材「スキーポン」試験開始 アクプランタ2025年4月28日
-
「世界ミックスダブルスカーリング選手権」日本代表チームの食事をサポート JA全農2025年4月28日
-
「JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会」全国から出場計16チームが決定2025年4月28日
-
JAタウン イメージキャラクター「じぇー太」のクリアファイル新発売2025年4月28日
-
全農杯全日本卓球選手権大会栃木県予選会 副賞のとちぎ和牛など「ニッポンの食」で子どもたちを応援 JA全農とちぎ2025年4月28日
-
和紙の製造技術を応用した農業用マルチシート「和紙マルチ」販売開始 日本製紙パピリア2025年4月28日
-
国産ジビエ認証施設に宮城県「大崎市ジビエ食肉処理加工等施設」認証 農水省2025年4月28日
-
お茶を楽しむ「チャチャっとお茶生活キャンペーン」開始 農水省2025年4月28日