切り花出荷量 2億3000万本減-令和2年産2021年7月5日
農林水産省が公表した2020(令和2)年の切り花の出荷量は前年産にくらべて2億3000万本、7%減少した。
切り花類の作付面積は1万3410haで前年産に比べ390ha(3%)減少した。生産者の高齢化で規模縮小が要因。
出荷量は32億5200万本で前年産に比べて2億3000万本(7%)減少した。作付面積の減少に加え新型コロナウイルス感染症拡大の影響で業務用需要が減少したため。
都道府県別の出荷割合は愛知県が18%でもっとも高く、次いで沖縄県が8%、静岡県が6%、福岡県と長野県が5%となっている。
切り花のうち、きくの出荷量は13億本で前年産にくらべて1億1200万本(8%)減少した。カーネーションは2億610万本で同1660万本(7%)減少した。ばらは2億80万本で同2040万本(9%)減少した。
一方、鉢もの類は収穫面積1503haで前年産にくらべて46ha(3%)減少した。出荷量は1億9100万鉢で前年産のくらべ1400万鉢(7%)減少した。収穫面積の減少に加え夏期の天候不順の影響で生育の抑制等があったため。
このうち洋ラン類は出荷量1230万鉢で前年産にくらべ160万鉢(12%)減少した。
一方、観葉植物は4140万鉢で同460万鉢(13%)増加した。収穫面積は9ha(3%)減少したものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で自宅用を中心とした需要の増大があった。
花壇用の苗類は5億6560万本で前年産に比べて1340万本(2%)減少した。
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