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施設栽培トマトで県内初のトマト立枯病発生 広島県2021年7月19日

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広島県西部農業技術指導所は、県内で初めてトマト立枯病を確認し、7月15日に病害虫発生予察情報特殊報第1号を発令した。

株の萎れ・葉の黄化(写真提供:広島県西部農業技術指導所)株の萎れ・葉の黄化(写真提供:広島県西部農業技術指導所)

2月に広島県南部の施設栽培トマト(2地点)で、地際部が褐色に腐敗(乾腐)しながら立ち枯れる症状が発生した。台木の髄部は黒変し、罹病部表面には赤色の子のう殻が多数形成される場合もみられた。

広島県立総合技術研究所農業技術センターで病原菌の形態および遺伝子配列を調査した結果、Fusarium solani-melongenae(Haematonectria ipomoeae)による病害であることが確認された。

国内では、平成2年に愛知県の水耕トマト、平成11年に宮崎県の施設トマトで発生が報告されている。

罹病した株は、葉の黄化や萎れが発生し、最終的に枯死する。株の地際部には、褐変やひび割れがみられ、台木の髄部は黒褐色に腐敗する。地際部の罹病部表面には、赤い小粒(子のう殻)が多数形成される場合が多い。

この病原菌は、糸状菌の1種で子のう菌類に分類される。分生子は小分生子と鎌形の大分生子を生じ、小分生子柄は分岐するものもある。子のう殻は赤~赤褐色で、子のう殻中に棍棒状の子のうを形成。その内部に8個の隔壁を有する子のう胞子を形成する。この病原菌は、トマト以外に、ピーマン、ナスなどに立枯病を引き起こすことが確認されている。

伝染様式の詳細は現在不明だが、土壌中などの罹病残渣に付着している病原菌が伝染源となり、発病後は形成された分生子、子のう胞子の飛散が二次感染を引き起こすと考えられている。

防除対策では、過度の灌水を避けるとともに、暗きょなどを設けほ場の排水を良好にする。また、太陽熱利用などによる土壌消毒も一次伝染源となる病原菌密度の低下に有効とされている。発病株は伝染源となるため、発見後は直ちに取り除き、ほ場内や周辺に放置せず、適正に処分するよう呼びかけている。

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