牛乳乳製品 家庭内消費さらに拡大を-Jミルク2021年7月19日
Jミルクは7月15日、牛乳乳製品の最近の生産、消費動向をまとめた。生乳の生産は全国的に好調に推移しているが、今夏は平年より気温が高くなることも予測されていることから、生産現場では暑熱対策の徹底が求められると呼びかけている。
5月の生乳生産量は全国で67万tと前年同月比101.9%となった。北海道は37万t(同102.5%)、都府県は30万t(同101.3%)だった。
Jミルクの予測値(66.5万t)を北海道・都府県とも上振れして推移している。
5月の牛乳類合計の生産量は40.2万klで同103.5%。牛乳のうち「業務用以外」は同94.1%と前年を下回ったが、「業務用」は同135.1%と前年を大きく上回った。
都府県の5月の生乳供給量29.8万t(同101.1%)、牛乳等向け30万t(同104.1%)だった。北海道からの移入量は3.7万t(同120.8%)と前年を上回った。予測値との比較ではいずれも若干上振れで推移している。
一方、脱脂粉乳の推定出回り量は9.8千t(同117.9%)。予測値(10.3千t)からは下振れで推移しており、その結果、在庫量は88.8千t(同103.3%)と高水準で推移している。
バターの推定出回り量は5.4千t(同106.0%)で前年を上回って推移しているが、予測値(6.3千t)より下振れで推移しており、在庫量は41.7千t(同113.5%)と高水準となっている。
7月5日の週の販売個数は「牛乳」前年同期比97.9%、「成分調整牛乳」同94.6%、「加工乳」同94.6%、「乳飲料」同90%で牛乳類トータルでは同96.4%だった。前週を同程度の販売個数で推移している。
東京都では緊急事態宣言が発令されており、業務用需要への影響が懸念される。ただ、西日本から梅雨明けとなっており、Jミルクでは今後の飲用需要の拡大に向けて業界として継続的な取り組みが重要になるとしている。生産現場には暑熱対策の徹底を呼びかけていく。
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