40・50代の民間デジタル人材6人をビズリーチで採用 農水省2021年7月20日
株式会社ビズリーチが運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」と農林水産省は、農林水産業・食品産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進できる人材を2020年12月から今年1月にかけて公募し、農水省は、民間のデジタル人材6人を採用し、7月に採用者全員が着任。同省は2019年にも民間のデジタル人材を2人採用しており、民間人材の登用が加速している。
農水省は、2019年に農林水産業のDXを推進できる人材をビズリーチで公募し、約900人の応募のなかから2人の民間デジタル人材を採用。民間人材の知見を生かし、農林水産業のDX実現に向けたプロジェクトの企画・立案や省内業務のデジタル化に向けた取り組みを進めている。
今回は、農林水産業のDX実現をより強力に進めるため、多様なプロジェクトの企画・立案・実行に携わる人材と、省内の情報システム開発に必要なIT関連業務に特化した人材を新たに公募。その結果、766人の応募のなかから6人が採用され、「デジタル政策プロデューサー」や「システムプロデューサー/システムディレクター」としてDXの推進に取り組む。
農水省は、2024年までに省内のデータサイエンティストを100人に増やすことをめざしており、外部からDX人材を採用するだけでなく、組織内育成にも力を入れることでデータ活用に強い組織に成長することを目標にしている。
農水省大臣官房審議官(デジタル政策担当)/大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官 公文書監理官の信夫隆生 氏は「民間で培われた"顧客のことを第一に考える"マインド、それを商品・サービスの価値として実現してきた経験と行政手法を融合させ、国民の皆さんに新たな政策価値を届けたい。協働、そして融合へ。新メンバーとも一丸となって課題解決に取り組んでいく」とコメントしている。
■公募で採用された民間のデジタル人材
<デジタル政策プロデューサー>
・40代/男性 前職:外資系IT企業 プロダクト企画部部長
「社会により大きな影響を与えられる仕事を求め、本ポジションに応募。現在は農作物流通のDXを担当。省外も含め多くの方々と関わっていく仕事になるが、そうした方々と協力し、しなやかな変革を起こしていきたい」
・40代/女性 前職:航空系システム会社 デジタル関連部門 マネージャー
「国の仕事をしたいという若い頃の思いから、20年以上いた航空業界より飛び込んだ。農業も農政も素人だが、その幅の広さ、深さ、複雑さに驚くとともに、ダイナミックな変革に取り組むグループの一員として早速やりがいを感じている」
・40代/男性 前職:食品製造販売 代表取締役
「前職で、私自身は一歩足を踏み出し、農家さんの栽培、農産物・加工品の販路拡大のご支援にも携わってきた。まるでパッチワークの連続のような活動にもどかしさを感じていたところ、「農業DX構想」を知り、ITによる農業全体の根本的かつ構造的な改革に共感し、本職を志した」
<システムプロデューサー/システムディレクター>
・50代/男性 前職:総合電機メーカー システム開発プロジェクトリーダー 兼 製品セキュリティ責任者
「農業DXに強い関心を持ち、応募。入省後、全職員2万数千人の業務遂行に不可欠な「行政情報システム」の開発・運営・保守を任されており、IT総合戦略室(デジタル庁)と連携しながら次期システムへの移行にも取り組んでいる。巨大プロジェクトに関わる機会に恵まれ、日々新鮮な刺激を受けている」
・40代/男性 前職:住宅メーカー システム企画部 課長
「行政に関与できる魅力(大義、経験)と、自身の成長のためにも大きな変化(チャレンジ)が必要と考え、応募。未経験の分野と、プロジェクトの規模の大きさ・難度・重大さに戸惑いや不安を抱える日々だが、職員の方々から手厚い協力を頂けることもあり、前向きに業務に取り組んでいる」
・50代/男性 前職:SIer システム開発シニアエンジニア
「重要な意義ある仕事をしたいと思い、本ポジションに応募。これまではどうしても自社の成長を一番に考えてきましたが、自分の仕事が社会の誰かの役に立つ、そんなチャレンジをしていきたい。行政のDXが叫ばれているが、その先駆者となる成果が出せるように取り組む」
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