水稲のカメムシ多発に注意 北海道2021年7月30日
北海道病害虫防除所は7月28日、斑点米発生の主原因となるカメムシのアカヒゲホソミドリカスミカメの多発を受け、病害虫発生予察注意報第7号を発表した。
アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫(写真提供:北海道病害虫防除所)
アカヒゲホソミドリカスミカメは、主に水稲の出穂以降に畦畔や雑草地などから成虫が水田内に侵入。その後、水田内では成虫や幼虫・成虫が籾を吸汁加害し、斑点米を発生させる。
今年は予察灯による第2回成虫の発生が長沼町、比布町、北斗市で7月中旬に増加。水田内に設置したフェロモントラップでは、7月中旬に平年を上回るカメムシが捕獲され、この虫の発生量が多いことに加え、水田内への侵入活動も活発なことが確認されている。
道内での水稲の生育は平年よりやや早く、出穂期に到達した地域では基幹防除実施時期を迎えている。同防除所では、カメムシの密度が高まっていることから、「これらの地域で今後追加防除も必要となる可能性がある」と話し、注意を呼びかけている。
札幌管区気象台が7月22日に発表した1カ月予報によると、8月前半は気温がかなり高く、降水量は日本海側で平年より少ないと予報。当面は高温少雨状態が続くと見込まれることから今後、カメムシの水田内への侵入活動、水田内での加害活動の活発化が懸念される。このことから、基幹防除実施以降の追加防除が例年に増して重要とし、適切な茎葉散布による防除を実施を促している。
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