8月以降の増殖に警戒 ウンカ多発で防除徹底を 大阪府2021年8月4日
大阪府環境農林水産部農政室は8月2日、府内全域にトビイロウンカの発生量が平年より多いことを受け、病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
トビイロウンカ長翅型成虫と幼虫(写真提供:大阪府環境農林水産部農政室)
岸和田市、枚方市、羽曳野市の府内3カ所に設置した予察灯のうち、泉州地域(岸和田市)に設置した予察灯でのウンカ誘殺数が平年と令和2年の同時期に比べ多く、6月中旬から7月下旬まで断続的な飛来が確認された。
7月12日~21日にかけて、府内10カ所で実施した払い落とし調査では、泉州地域の2カ所(和泉市国分町、泉佐野市日根野)のほ場でウンカの幼虫が確認されている。
この成虫は4~5mmで、体色は脂ぎった褐色をしている。成虫には長翅型と短翅型があり、長翅型が梅雨時期に大陸から飛来し、次世代以降は主に短翅型が増殖する。成虫と幼虫が株元で吸汁加害し、8月以降急激に増殖すると秋に坪枯れが生じる。
同農政部担当者は、「飛来状況から今年のトビイロウンカの防除適期(若齢幼虫期)は8月上旬頃」と予想しており、薬剤による防除の徹底を呼びかけている。
防除対策は次のとおり。
○ウンカは水田内で局所的に発生するため、水田内を広く見回り、株元をしっかりと観察し発生に注意する。
○薬剤を使用時期(収穫前日数)に注意しつつ、適期に散布する。
防除対策の詳細は、病害虫防除グループが公開している防除マニュアル「水稲 トビイロウンカの防除」および「令和3年版⼤阪府病害虫防除指針」を参考にする。
払い落とし調査で確認したトビイロウンカ成幼虫数(7月12日~21日調査)
重要な記事
最新の記事
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(3)JAは食・農の好循環先導を2024年7月17日
-
【訃報】生活クラブ生協連の加藤好一顧問が逝去2024年7月17日
-
【人事異動】農水省(7月16日付)2024年7月17日
-
【注意報】ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月17日
-
ガチャピン・ムックとコラボ「ニッポンエール」グミ発売 JA全農2024年7月17日
-
日本農業の未来をけん引する人材育成へ 宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携2024年7月17日
-
【注意報】大型斑点米カメムシ類、カスミカメムシ類による斑点米発生に注意 千葉県2024年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2024年7月17日
-
「第3回 全国桃選手権」開催 全国から45品がエントリー 日本野菜ソムリエ協会2024年7月17日
-
ハウス栽培向け環境制御システムのラインアップを拡充 クボタ2024年7月17日
-
生とうもろこしまるかじり 昭和村で農業体験開催 パルシステム群馬2024年7月17日
-
過去最大級60ブース出展「北海道新規就農フェア」8月3日に開催2024年7月17日
-
温室効果ガスを排出しないコンパクトな水素燃料電池発電システムを商品化 ヤンマーES2024年7月17日
-
さいたま市内の飲食店で「まんてん会津夏野菜フェア」開催2024年7月17日
-
AI活用畜産DX 肥育牛対象の耳標型「イヤタグセンサー」提供開始 デザミス2024年7月17日
-
「第8回高校生科学教育大賞」最優秀賞は京都府立桂高校 バイテク情報普及会2024年7月17日
-
「広島県産はっさく&レモンサワー」23日にリニューアル発売 JA全農2024年7月17日
-
「長野県産スイカフェア」開催 銀座の直営飲食店舗で18日から JA全農2024年7月17日
-
福岡JAトップ座談会「若い世代に魅力ある農業を」【食料・農業・農村/どうするのか? この国のかたち】2024年7月16日