米の過剰在庫 政府買い取り困窮者支援を-日本共産党国会議員団が要請2021年8月5日
日本共産党国会議員団は8月6日に野上浩太郎農相に「コロナ禍による米の需給緩和・米価下落への対策を求める要請」を行う。
6月末の民間在庫が219万tと適正とされる180万tを超えており、同党は「米価下落の懸念が一層高まっている」ことや、早場米の概算金が800円から1400円の下げ幅となっていることを指摘。緊急事態宣言の3度の発動や、オリンピック強行による感染爆発などで米の需要減は続いており、政府による買い取りなどの対策を求める。
具体的には▽過剰在庫を政府が買い取り市場から隔離し需給環境を改善、▽過剰在庫の米をコロナ禍で苦境に陥っている国民、学生や子ども食堂などに大規模に供給する仕組みの緊急創設、▽国が需給調整と価格安定に責任を果たし絶対に暴落を防ぐ意思があることを早急にアナウンスする、▽ミニマムアクセス米の輸入中止、▽転作補助金の大幅拡充など。
ミニマム・アクセス米は脱脂粉乳やバターのように国内の需給状況に合わせて輸入量を調整できる制度とすべきであることや、全国知事会が6月に政府買入れによる米の市場隔離を提言したほか、全国自治体から米価下落対策を求める意見が国会に90件寄せられていることなども挙げ、米価安定に政府の責任を持つべきと申し入れる。
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