新規就農者 5万3740人 前年比3.8%減2021年8月16日
農林水産省は令和2年の新規就農者調査結果を8月11日に公表した。新規就農者は5万3740人で前年比3.8%減となった。
新規就農者のうち、自営農業就農者は4万100人で前年に比べ6.2%減少した。このうち49歳以下は8440人で8.1%減少した。新規学卒就農者は1130人で15歳~19歳が270人、20歳~29歳が820人、30~39歳が50人となっている。
男女別では男性は2万9550人で10.1%減、女性は1万550人で6.9%増となった。
一方、新規雇用就農者は前年より増えている。全体で1万50人で前年にくらべ1.1%増加した。このうち49歳以下は7360人で同3.8%増加した。
男女別では男性が6300人で同4.1%減、女性が3760人で同11.6%増となった。
新規雇用就農者のうち非農家出身者は約88%の8790人、49歳以下は6580人となっている。このうち新規学卒就農者は1310人となっている。
農産物販売額規模別に見た就農者数は、1億円以上が48%を占め4810人、ついで5000万~1億円が1780人(18%)、3000万~5000万円層と1000万~3000万円層がともに1100人となっている。
また、新規雇用就農者のうち、役員など経営に関与している者は1210人(12%)となっている。雇用される前の仕事は「農業以外に勤務」が6960人(69%)でもっとも多く、ついで「学生」1470人、「家事・育児・その他」1340人、「農業以外の自営業」280人となっている。
新規参入者は3580人で前年に比べ11.9%増加した。このうち49歳以下は2580人で同13.7%増加した。
新規参入した部門をみると、露地野菜作が1110人ともっとも多く、ついで施設野菜作が700人、果樹作が660人となった。
令和2年農林業センサスによる農業従事者は152万人。このうち49歳以下は22.7万人となっている。現行の基本計画で示した農業構造の展望では2030(令和12)年に農業就業者数140万人、うち49歳以下を37万人としている農業外からの青年層の新規就農の促進とともに、その定着が課題となる。
重要な記事
最新の記事
-
令和7年春の叙勲 JA山口中央会元会長・金子光夫氏、JAからつ組合長・堤武彦氏らが受章2025年4月29日
-
【'25新組合長に聞く】JAようてい(北海道) 金子辰四郎組合長(4/11就任) 「国民の胃袋」支える誇り胸に2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(上)2025年4月28日
-
全農 備蓄米 4月に5万5000t出荷2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(下)2025年4月28日
-
【JA人事】石塚克己(茨城県)石塚克己組合長を再任(4月26日)2025年4月28日
-
令和7年度「3-R畜産たい肥散布体験会」を開催 JA全農ひろしま2025年4月28日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年4月28日
-
二重米価制で農政を刷新せよ【森島 賢・正義派の農政論】2025年4月28日
-
ジャガイモ・馬鈴薯・ニドイモ・ナツイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第337回2025年4月28日
-
【農業協同組合研究会】5月31日に研究大会 新基本計画と今後の農政テーマに2025年4月28日
-
里山再生ビオトープ「クミカ レフュジア菊川」創設 クミアイ化学工業2025年4月28日
-
JA大阪南管内ブドウ圃場で農業資材「スキーポン」試験開始 アクプランタ2025年4月28日
-
「世界ミックスダブルスカーリング選手権」日本代表チームの食事をサポート JA全農2025年4月28日
-
「JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会」全国から出場計16チームが決定2025年4月28日
-
JAタウン イメージキャラクター「じぇー太」のクリアファイル新発売2025年4月28日
-
全農杯全日本卓球選手権大会栃木県予選会 副賞のとちぎ和牛など「ニッポンの食」で子どもたちを応援 JA全農とちぎ2025年4月28日
-
和紙の製造技術を応用した農業用マルチシート「和紙マルチ」販売開始 日本製紙パピリア2025年4月28日
-
国産ジビエ認証施設に宮城県「大崎市ジビエ食肉処理加工等施設」認証 農水省2025年4月28日
-
お茶を楽しむ「チャチャっとお茶生活キャンペーン」開始 農水省2025年4月28日