施設栽培ファレノプシスでファレノプシス株枯病発生 宮崎県2021年8月19日
宮崎県病害虫防除・肥料検査センターはファレノプシス(コチョウラン)に、ファレノプシス株枯病の発生を初めて確認。8月17日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。
確認された発病株(写真提供:宮崎県病害虫防除・肥料検査センター)
6月に県内の施設栽培ファレノプシスで、葉の基部が灰白色~黒褐色に変色し、葉全体が萎れ、その後落葉する症状がみられた。ほ場の検体から菌を分離し、農水省門司植物防疫所に同定を依頼した結果、ファレノプシス株枯病と判明した。
この病は、昭和63(1988)年に沖縄県の施設栽培ファレノプシスおよびドリテノプシス(ラン科)で初めて確認され、その後は栃木県、熊本県で発生を確認している。
葉の病徴では、まず基部が変色、腐敗し、葉全体が萎れてやがて枯死する。根では、乾腐症状を呈し、黒褐色に変色していく。病勢が激しい場合は株全体が萎凋枯死する。
病斑部の表面には、たびたび赤褐色の子のう殻が形成され、多湿時には白色の菌糸も確認される。苗での発生が多く、大きな株が短期間で枯死に至ることは少ないが、株全体の生育は劣る。
防除対策は次のとおり。
○この病に対する登録農薬はないため、発病株は見つけ次第ほ場外に持ち出し、適切に処分する。発病株の植え込み資材は、ほ場外で適切に処分し再利用はしない。
○栽培管理に使用する器具などは、消毒して使用する
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