月面での長期滞在へ 高度循環型食料供給システム開発の戦略プロジェクト公募 農水省2021年9月7日
農林水産省は9月6日、「月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発」戦略プロジェクトの実施研究機関等の公募を開始。9月10日に同事業の公募説明会をWeb会議で開催する。
宇宙開発利用の拡大に向けた取り組みが活発化し、国際協調・競争の動きが激しくなっている。こうした状況で、日本が国際社会で貢献し、競争力を強化するには、月や火星で食料を安定的に確保しながら高いQOLを実現する技術が求められる。同事業は、月や火星の持続的な有人活動において活躍が期待される高度資源循環型かつQOL重視型の食料供給システムの研究開発と実証を実施する。公募期間は9月6日~9月30日17時まで。
<公募課題>
(1)月面基地における設置を想定した最適環境制御、自動化作業装置等を装備し、最大限の生産能力を発揮する農作物の閉鎖型栽培型栽培技術、微細藻類の人工培養、培養肉などを用いた高効率な食料生産技術、及び生物処理や物理化学処理を用いて有機性廃棄物等を処理する高効率な資源再生機能を併せ持つ高度資源循環型の食料供給システムを開発すること。
(2)閉鎖隔離環境における活用を前提としたQOL評価の指標を策定し、これに基づいたセンシング技術等及びQOLを維持・向上させるための食の利用に関する最適化、各種ソリューション技術を開発し、これらを併せ持つQOLマネジメントシステムを開発すること。
(3)1および2のシステム統合実証や1に係る宇宙空間での実験を行うため、地上における月面基地模擬施設や宇宙実験モジュールなどの共創型実証基盤の構築に向けた設計等を実施すること。
また、同事業の公募説明会は次の通り。
◎公募説明会概要
日時:9月10日13時~
会場:公開のWeb会議(Webexを予定)
内容:公募研究課題の内容説明と応募手続、提出書類、契約手続、公募から研究実施までのスケジュール等
参加可能人数:100回線程度
参加申込方法:インターネットで受け付け
申込締切:9月9日12:00
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