米販売価格 小売・事業者向けとも5%低下-8月2021年9月29日
農林水産省は9月29日、2020(令和2)年産米の販売状況などを公表した。小売事業者向けの販売価格は前年同月比で5%低下している。
2020年産米の集荷数量は299万3000tで前年同月比で約3万t多い。一方、契約数量は同▲3.6万tの288万t、販売数量は同▲16.1万tの226万tと前年より販売が進んでいない。
8月末の民間在庫は118万tで前年同月比で17万t多い。
販売数量の動向をみると小売事業者向けが前年比101.1%、中食・外食向けが100.1%となっている。ただ、コロナ禍前の2019年とくらべると、小売事業者向けは105.7%と回復しているものの、中食・外食向けは85.0%と業務用需要の減少が続いており、販売量全体では95.8%と米の販売は回復していないことが示されている。
一方、販売価格の動向は小売事業者向け、中食・外食事業者向けとも95.0%と卸価格は昨年より5%程度引き下げている。
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