現場第一の農政心がけ-野上農相が退任会見2021年10月4日
菅首相は10月4日午前の臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、菅内閣は発足から1年あまりで総辞職をした。臨時閣議のあと農林水産省で野上前農相が退任会見を行った。
このなかで野上大臣は、新型コロナウイルス感染症との闘いの1年のなかで、鳥インフルエンザや豚熱などの家畜伝染病や自然災害の発生など緊急の課題に「大きな緊張感のなか全身全霊で取り組んできた」と話すとともに、輸出実行戦略や、みどりの食料システム戦略など、「中長期を見据えた新たな政策の方向性を示すことができたのではないか」と述べ、若い世代が将来を託すことができる農林水産業にするためには「現場第一を基本に生産者から事業者、消費者までは幅広い関係者の協力が必要だという思いだ」と振り返った。
みどり戦略については地球温暖化や、コロナ禍で発生したサプライチェーンの混乱などをふまえ、持続可能な食料システムをつくっていくために、CO2の削減や有機農業の拡大など、意欲的な目標を掲げ、食料システムサミットやG20農相会合などを通じて「国際的にも発信できた」と話す。
一方、吉川貴盛元農相の鶏卵事業者から現金受領事件に関連し、農水省職員も処分された問題について「二度と繰り返すことがないよう真摯に反省しなければならない。第3者委員会の勧告をふまえて対策を徹底することに尽きる」と述べた。
在任期間中のこの1年は過去最大規模の作付け転換を現場に求めるなど、米の過剰が問題になっている。この点については野上大臣は「需要に応じた生産と販売が必要」と退任会見でも強調した。
新農相に内定している参議院議員の金子原二郎元参院委員長には「経験豊富で非常に落ち着いた腹の据わった方。現場に寄り添って取り組まれることを期待したい」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年7月16日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年7月16日
-
30年目を迎えたパルシステムの予約登録米【熊野孝文・米マーケット情報】2024年7月16日
-
JA全農、ジェトロ、JFOODOが連携協定 日本産農畜産物の輸出拡大を推進2024年7月16日
-
藤原紀香がMC 新番組「紀香とゆる飲み」YouTubeで配信開始 JAタウン2024年7月16日
-
身の回りの国産大豆商品に注目「国産大豆商品発見コンクール」開催 JA全農2024年7月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県で黒酢料理を堪能 JAタウン2024年7月16日
-
【役員人事】ジェイエイフーズおおいた(6月25日付)2024年7月16日
-
【人事異動】ジェイエイフーズおおいた(4月1日付)2024年7月16日
-
日清食品とJA全農「サプライチェーンイノベーション大賞」で優秀賞2024年7月16日
-
自然派Style ミルクの味わいがひろがる「にくきゅうアイスバー」新登場 コープ自然派2024年7月16日
-
熊本県にコメリパワー「山鹿店」28日に新規開店2024年7月16日
-
「いわて農業未来プロジェクト」岩手県産ブランドキャベツ「いわて春みどり」を支援開始2024年7月16日
-
北海道で農業×アルバイト×観光「農WORK(ノウワク)トリップ」開設2024年7月16日
-
水田用除草ロボット「SV01-2025」受注開始 ソルトフラッツ2024年7月16日
-
元気な地域づくりを目指す団体を資金面で応援 助成総額400万円 パルシステム神奈川2024年7月16日
-
環境と未来を学べる体験型イベント 小平と池袋で開催 生活クラブ2024年7月16日
-
ポーランドからの家きん肉等の一時輸入停止を解除 農水省2024年7月16日
-
JAタウンのショップ「ホクレン」北海道産メロンが当たる「野菜BOX」発売2024年7月16日
-
「野菜ソムリエサミット」7月度「青果部門」最高金賞2品など発表 日本野菜ソムリエ協会2024年7月16日