米生産費 60kg1万5046円 ▲0.7%-令和2年産 農水省公表2021年11月5日
農林水産省は令和2年産の米生産費をこのほど公表した。60kg当たり生産費は1万5046円だった。
10a当たりの資本利子・地代全額算入生産費は12万9186円で前年産に比べて0.2%減少した。
物財費は農業薬剤費が1.4%増加したものの、他は減少し全体では0.9%減となった。
60kg当たり生産費は1万5046円で前年産に比べて0.7%減少した。10a当たりの収量は516kg、10a当たりの労働時間は22.81時間、1経営体当たりの作付け面積は186.3aとなった。作付け面積は4.3%増となった。
なお、北海道は1万1476円、都府県は1万5396円となっている。
作付け規模別の60kgあたり全算入生産費は以下の通り。( )内は10aあたり収量。
<1~3ha>1万6079円(506kg)
<3~5ha>1万3913円(515kg)
<5~10ha>1万2571円(527kg)
<10~15ha>1万1437円(551kg)
<15~20ha>1万831円(575kg)
<20~30ha>1万1253円(528kg)
<30~50ha>1万416円(543kg)
<50ha以上>9245円(563kg)
農水省は飼料用米の作付けがある経営体(68経営体)を対象に飼料用米の10a当たり収量の平均値(558kg)から60kgあたりの生産費も算出している。それによると平均で1万3120円。認定農業者がいる経営体のうち、作付規模15ha以上の経営体では1万210円となった。
また、農水省は組織法人経営の米生産費の調査結果も公表した。
それによると10a当たりの全算入生産費は9万8312円で前年産に比べて1.0%減少した。60kg当たりの生産費は1万1524円で1.7%減少した。
1経営体当たりの作付面積は約25ha。10a当たり収量は512kg。
構成員は16.9人で構成農家世帯数は22.3戸。年間雇用者2.6人となっている。
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