秋田で高病原性鳥インフルエンザ 2021年度初2021年11月11日
農林水産省は11月10日、秋田県で高病原性鳥インフルエンザが発生したと発表した。
場所は秋田県横手市の採卵鶏農場で飼養規模は約14.3万羽。11月9日に同農場で死亡羽数が増加したことを受けて、秋田県家畜保健衛生所が簡易検査をした結果、鳥インフルエンザ陽性と判明した。
そのため同家畜保健衛生所でPCR検査を実施したところ、10日に擬似患畜と確定した。
移動制限区域となる農場から3km圏内には養鶏農場はなく、搬出制限区域となる3~10km圏内6戸あり約11.7万羽が飼養されている。
岸田総理は家きん業者に厳重な警戒を要請することと予防措置に適切な指導、支援を行うこと、現場の情報をしっかり把握し、関係省庁が緊密に連携し徹底した防疫措置を迅速に進めることなど指示し、農水省は「防疫指針」とも合わせて、当該農場の飼養家きんの殺処分及び焼埋却などを実施している。また、同省は疫学調査チームを派遣した。
鳥インフルエンザは昨年11月に2年ぶりに国内で発生し今年3月にかけて、香川県をはじめ18県で52例の発生となった。殺処分された鶏は約987万羽となった。
農研機構の分析でウイルス(H5N8亜型)はヨーロッパからロシアにかけて発生した株と同種であることが判明し、渡り鳥によって国内にもたらされた。
農水省によるとこの10月以降、欧州で高病原性鳥インフルエンザが野鳥や家きんで発生している。英国、ドイツ、ポーランド、イタリア、デンマークなどでは家きんに発生している。FAO(国連食糧農業機関)は渡り鳥の飛行ルート上にある国は侵入リスクが高いと警告している。
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