もう1杯の牛乳を 年末年始の牛乳消費拡大「プラスワンプロジェクト」開始 農水省2021年12月17日
農林水産省は、冬に落ち込む牛乳の消費拡大に向けて「NEW(乳)プラスワンプロジェクト」を開始。コロナ禍の影響などもあり、牛乳の消費が特に厳しい状況にある今年の年末年始は、処理が不可能な生乳の発生が懸念されていることから、消費者に向けて牛乳の「もう1杯」「もう1本」の消費を呼びかけている。
例年、冬の寒さとともに牛乳の消費量は減少することに加え、冬休みには牛乳消費量の1割を占める学校給食用牛乳の供給が休止することなどから、年末年始は特に牛乳の消費量が減る。これまで、行き場のない生乳が発生しないよう乳業メーカーを挙げて、保存できるバターやチーズの製造への取り組みが進められてきたが、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ、お土産需要など牛乳乳製品への需要が回復しきっていない。
一方、乳牛は病気を防ぐため毎日搾乳する必要があり、工場で生産される産物と違って、生乳の生産量をコントロールすることは困難。こうした状況から、今年の年末年始は、例年以上に需給が緩和し、処理不可能な生乳の発生が懸念されている。
2020年は、緊急事態宣言の発出に伴う学校の一斉休校やカフェなどの営業自粛により消費が落ち込んだ際、消費者に牛乳をいつもよりもう1杯、もう1本消費することを促す「プラスワンプロジェクト」を行い、処理不可能乳の発生を避けることができた。
そこで、今年の年末年始はさらに厳しい状況が予想されることから、「NEW(乳)プラスワンプロジェクト」を始動。農水省は、牛乳の消費を拡大するため、吉本芸人のCOWCOWと牛乳乳製品課職員とのコラボや、牛乳を使った和食「乳和食」の推進など、職員による積極的な牛乳の購入を図っている。農水省は消費者に向けて、「極寒の中、毎日酪農家が生産した生乳を無駄にすることがないよう、消費者の皆さまにおかれましても、いつもよりもう1杯多く飲んでいただいたり、1本多くご購入いただくなど、牛乳や乳製品の消費拡大に御協力をお願いいたします」と強く呼びかけている。
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