牛肉輸出 87%増 前年1-11月期比 農水省2022年1月4日
農林水産省は2021年1-11月の農林水産物・食品の品目別の輸出額を12月28日に公表した。総額では初めて1兆円を超え、12月実績を待たずに1兆779億円となった。
前年同期比で2280億円増。26.8%の伸びとなった。
1兆799億円のうち、農産物は7211億円だが、このうち加工食品が4140億円と約6割を占める。
畜産物は777億円で同+45.9%。このうち牛肉は472億円で前年同期比+87.7%と大きく伸びた。カンボジア、米国、台湾への輸出が増えた。牛乳・乳製品は221億円で同+7.6%、鶏卵は54億円で同+28.6%、豚肉は18億円で同+20.8%だった。一方、鶏肉は12億円で同▲35.9%と減少した。
穀物は503億円で同+9.2%。このうち米は53億円で同+11.9%だった。
青果物は304億円で同+26.5%だった。リンゴが115億円で同+47.2%、ブドウが44億円で同+11.7%、イチゴが32億円で同+73.2%などとなっている。
一方、花きは75億円で同▲19.2%と減少した。切花は12億円で同+60.8%と伸びたが、植木等が同▲27.3%の61億円と減少した。
政府は、農林水産物・食品の市場は2015年の890兆円が2030年には1360兆円と1.5倍に拡大すると見込み、輸出目標を2025年に2兆円、2030年に5兆円とする目標を掲げている。
昨年12月に改定した輸出拡大実行戦略では、日本の強みがあり、輸出拡大の余地が大きい品目として28品目を重点品目に選定し、国別の輸出額目標も決めた。輸出促進に向けて、品目ごとに生産から販売までの関係者を構成員とする品目団体を認定する制度を創設して支援することにしており、そのため次期通常国会で輸出促進法を改正して制度をつくる方針としている。
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