熊本県産アサリ97%が外国産混入ーあさりの産地表示 農水省が調査2022年2月2日
農林水産省は、令和3年10月から12月末までの3か月間に全国の広域小売店1,005店舗であさりの産地表示の状況を調査した。
その結果「国産」の中に多くの「外国産」が混入していることが分かった。
販売状況調査結果
調査をした1,005店舗のうち、829店舗(82.5%)で生鮮あさり(冷凍のものを除く)が販売されていた。
調査期間に全国で3,138tのあさりが販売されたとの推計結果になり、原産地別の販売割合は、高い順に熊本県産79.2%、北海道産8.5%、愛知県産5.8%、有明海産5.0%、韓国産0.9%、その他国産0.7%だった。
最も販売割合が高い熊本県産は、北海道、四国の一部及び沖縄を除く都府県で販売されていた。
また、全国で50点の国産あさりを買い上げ、DNA分析(一塩基多型の比較)を行ったところ、熊本県産として販売されていた31点のうち30点(97%)について「外国産が混入している可能性が高い」と判定された。
農林水産省は調査で確認した原産地表示の疑義について、関係自治体とも連携しながら、速やかに立入検査を実施するなど徹底した疑義解明を行い、不適正な行為を確認した場合は、厳正な措置を行うとしている。
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