2017-2019年 国産米無機ヒ素 含有実態調査結果 農水省2022年2月18日
農水省は国産米の無機ヒ素濃度の含有実態を把握と低減技術の確立と普及の一環として国産玄米および精米の無機ヒ素の含有実態調査2017-2019(平成29~令和元)年産の結果を取りまとめた。
1.調査の目的
農林水産省はリスク管理措置を検討する際の基礎データとするため、「食品の安全性に関する有害化学物質のサーベイランス・モニタリング年次計画」に基づき、国産農産物中ヒ素の含有実態を調査している。
平成29年~令和元年産の国産玄米及び玄米をとう精※して得られた精米を対象とした無機ヒ素の含有実態調査の結果を取りまとめた。
※とう精とは玄米のぬかを除いて精米にすること
2.調査結果の概要
平成29年~令和元年産の国産玄米(1,500点)及び平成29年~平成30年産の玄米をとう精して得られた精米(1,000点)に含まれる無機ヒ素濃度を調査した。
調査試料は、全国の国産米の集出荷施設等において、地域の水稲作付面積に応じた点数を採取。
その結果、玄米の無機ヒ素濃度の中央値は0.15 mg/kgで、過去の調査結果と同程度だった。
農水省は、国産米における無機ヒ素濃度低減対策の導入に向け、含有実態を把握するとともに各生産地域に適した低減技術の確立と普及に引き続き取り組むとしている。
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