食料安全保障で検討チーム-農水省2022年2月25日
農林水産省は2月25日、「食料安全保障に関する省内検討チーム」を立ち上げることを明らかにした。
国内では少子高齢化が進むが、世界人口の増加や新興国の経済発展、頻発する自然災害など、わが国の食料安全保障をめぐる状況が変化していることから、農水省は検討チームを立ち上げることにした。
チーム長は武部新農林水産副大臣でチーム長代理に中村裕之農林水産副大臣、副チーム長に宮崎雅夫と下野六太両農林水産大臣政務官が務める。
また、チーム長補佐は枝元真徹農林水産事務次官が務める。チーム員は新井ゆたか農林水産審議官ほか、官房長、総括審議官、各局長ら省の幹部で構成する。
大臣官房政策課によると構成員が一堂に会する会議ではなく、チーム長の武部副大臣の指示で個別に検討を行う。
自然災害や地球温暖化問題に加え、今回のウクライナ危機など情勢変化をふまえ、まずは基本法に基づき進めている食料安全保障施策について「包括的な検証」に取りかかるという。その結果、ただちに具体策として必要なものがあれば施策に反映させていくが、「まずは期限を決めずにしっかり検証していく」とする。
農水省は「国民への食料の安定供給は国家として最も基本的な責務の一つ」として、将来にわたってわが国の食料安定供給を確かなものにするため必要な施策を幅広く検討する。
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