岩手県久慈市で発生した高病原性鳥インフルエンザ(国内16例目)に係る搬出制限の解除2022年3月2日
岩手県は、同県久慈市で確認された高病原性鳥インフルエンザ(今シーズン国内16例目)に関し、発生農場の半径3kmから10km以内の区域に設定している搬出制限について、3月1日16時に解除した。
今後、岩手県は、国内16例目の移動制限区域内で、当該疾病の新たな発生が認められなければ、発生農場の防疫措置が完了した2月14日の翌日から起算して21日が経過する、3月8日午前0時をもって、当該移動制限を解除する見込み。
食品安全委員会は、現状において、以下の理由から家きんの肉や卵を食べることによりヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性はないとしている。
(1) 鳥インフルエンザウイルスは熱に弱く、WHO(世界保健機関)によると、ウイルスは適切な加熱により死滅するとされており、食品を十分に加熱調理して食べれば感染の心配はない。
(2) 鳥インフルエンザウイルスは酸に弱く、ヒトの体内で胃酸等の消化液により死滅すると考えられている。
(3) 鳥インフルエンザウイルスが感染するための細胞表面の受容体※は、ヒトとトリとは異なることから、鳥インフルエンザウイルスはヒトの細胞表面の受け皿と結合しにくくなっている
※受容体:ウイルスがヒトや動物に感染する際に最初に結合する細胞表面の分子。
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