初!和食文化継承のための小学生向け教材『わたしたちと「和食」』が完成2022年3月17日
農林水産省は、文部科学省とユネスコスクール事務局の公益財団法人ユネスコ・アジア文化センターと連携し、初めて小学生を対象とした教材“わたしたちと「和食」”を制作し、その教材を用いたモデル授業をユネスコスクール加盟校で実施した。
モデル授業に参加した児童の約8割が和食とSDGsの繋がりを知らなかったと回答するも、授業を機に児童の約9割が和食をもっと食べたいと回答するなど、児童が和食に興味を持つきっかけとなった。
教材"わたしたちと「和食」"
農林水産省では各都道府県に和食文化を伝える中核的な人材「和食文化継承リーダー」を育成するための研修会等を令和元年度から開催している。今回、「和食文化継承リーダー」や教育現場で活躍している人向けに、和食の全体像を分かりやすく教育現場で伝えるための継承ツールとして小学生を対象とした教材"わたしたちと「和食」"を制作した。
この教材は文部科学省の学習指導要領、学校現場の教育カリキュラムに沿う形で発達段階に応じた内容の構成となっていて、動画(2本:中学年、高学年)と教材(6種類:低学年(児童用/指導者用)、中学年(児童用/指導者用)、高学年(児童用/指導者用))に分かれています。教材(指導者用)には、授業への取り入れ方や指導計画と授業展開例なども掲載している。
(教材(児童用)の注目ポイント)
導入部分で「自分ごと化」しやすい身近な問いかけを入れ、関心が高まり、知識が深まるような工夫。
随所に和食とSDGsを絡めた内容やコラムなどを入れ、SDGs との関連などを自ら考えるような工夫。
調べ学習だけでなく、自分のこれからの生活に活かしていくことを目的に、中学年と高学年では、最後のページにワークシートを設けるなど工夫。
モデル授業の紹介
"わたしたちと「和食」"を用い、横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校(ユネスコスクール加盟校)でモデル授業を実施した。
https://ouchidewashoku.maff.go.jp/img/report_modelkamakura.pdf
モデル授業を受けた児童や保護者へのアンケート結果
モデル授業後、児童と保護者にアンケートを実施たところ、和食への関心が高まり和食へのイメージの向上に加え、約9割の児童が和食をもっと食べたいと回答した。また、約8割の児童が和食とSDGsの繋がりを知らなかったと回答する中、モデル授業に参加して、もっとSDGsとの繋がりを知りたい、和食を通じてどんなことができるかを考えてみたいと多くの児童が回答し、モデル授業後に家族に話をしたり、料理を作ったりした児童が約9割にのぼった。
児童のアンケート結果
https://ouchidewashoku.maff.go.jp/img/question_student.pdf
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