北海道の死亡野鳥とキツネに高病原性鳥インフルエンザ陽性を検出 環境省2022年4月5日
環境省は4月4日、北海道札幌市で3月29日に回収されたハシブトガラス7羽のうち、5羽から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたことを発表。また、3月31日に回収されたキタキツネ1頭から、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたことを発表した。
北海道札幌市で3月29日に回収されたハシブトガラス7羽のうち、5羽について簡易検査を行ったところ、5羽すべてからA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認。このハシブトガラス5羽について北海道大学で遺伝子検査を実施したところ、4月4日に高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出された。
また、このハシブトガラスが回収された付近で北海道大学が3月31日に回収し、独自に検査したキタキツネ1頭について、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が4月4日に検出された。
今後は、北海道と調整の上、野鳥監視重点区域内における野鳥でのウイルスの感染範囲の状況を把握。感染源の推定や感染拡大を防止するための基礎情報を得ることを目的とした鳥類調査、死亡野鳥調査、野生鳥獣の異常監視の強化など緊急調査を実施する。
野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルは、2021年11月11日付けで最高レベルの「対応レベル3」に引き上げられており、全国での野鳥の監視強化を継続している。
■「ハシブトガラス」の経緯
3月29日
・北海道札幌市でハシブトガラス7羽の死亡個体を回収
・5羽の簡易検査を実施したところ、5羽全てからA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認
・回収地点の周辺10キロ圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化
4月4日
・北海道大学で遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出
■「キタキツネ」の経緯
3月31日
・北海道大学が北海道札幌市でキタキツネ1頭の死亡個体を回収
4月4日
・北海道大学の独自検査で遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出
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