北海道は小麦、大豆へシフト そば作付け減 2021(令和3)年統計2022年4月6日
農林水産省は4月5日、2021(令和3)年産そば(乾燥子実)の作付面積と収穫量を発表した。全国の作付面積は前年産にくらべ1100ha(2%)減少した。
全国の作付面積は6万5500haで前年産にくらべ1100ha(2%)減少した。
このうち北海道では1400ha減少(5%)し、2万4300haとなった。田では△680ha、畑では△700haだった。
農水省によると北海道ではそばから小麦、大豆への転換が進んだという。
一方、都府県では300ha増加した。とくに東北では600ha増加した。不作付け地の解消のために地域の担い手がそばを作付ける取り組みに加えて、昨年6.7万haの主食用からの作付け転換が求められたことから水稲からそばへの転換も多かったという。増加面積のうち500haが「田」での作付けとなっている。
10a当たりの収量は62kgで作柄が良かった昨年の67kgを7%下回った。生育期間の多雨による発芽不良などの被害があったためだという。
ただ、10a当たりの平均収量(直近7年中5年平均)とくらべると111%となった。
全国の収穫量は4万900tで前年産にくらべて3900t(9%)減少した。北海道が1万7300t(42%)、山形3640t(9%)、長野2500t(9%)、福島2310t(6%)、秋田2160t(5%)となった。
そば輸入先 ロシア3位
基本計画ではそばの生産努力目標は2030年に4万tとしておりすでに目標を達成したことになる。
一方、輸入量はコロナ禍による外食産業への影響などで2019(令和元)年4万7000tが2020年には3万2000t、2021年には2万8000tへと減少している。
輸入先は中国産が1位だったが、2020年からは米国産が増えている。ロシアも主要輸入先の1つで8000t程度を輸入している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日