耕作放棄地を見える化 下呂市農業委員会が農林水産大臣賞を受賞2022年4月7日
耕作放棄地を見える化するアプリケーションサービス「ACTABA(アクタバ)」を全国で初めて導入した岐阜県下呂市農業委員会は、令和3年度農業委員会等表彰で農林水産大臣賞を受賞した。
下呂市農業委員会が農林水産大臣賞を受賞
「ACTABA」は、衛星データとAIによる機械学習を掛け合わせ、耕作放棄地を高精度で検出し、農地管理をデジタル化できるアプリで、ベンチャー企業のサグリ株式会社(兵庫県丹波市)が開発した。令和3年度に、下呂市農業委員会が正式に導入し、全国で初めて導入した自治体となった。下呂市は、令和3年度に全国で初めて導入し、衛星データで耕作放棄地対策をデジタル化し、業務改革に取り組んだ事例について評価された。
耕作放棄地は、過去に耕作されていたが、1年以上作付け(栽培)されていない農地。全国でおよそ滋賀県と同じ面積が存在しており、直近25年間でその面積は約2倍になった。耕作放棄地が増えると、国内の食料自給率の低下だけでなく、鳥獣害被害や雑草・害虫の増加など、大きな課題が生まれる原因となる。
耕作放棄地の早期発見や対策のため、各市町村では農業委員会が設置され、農地法に基づき、現況確認や転用の調整などを実施。現地確認調査(農地パトロール調査)は現場の農業委員の大きな負担で、全ての結果を紙からパソコンに手入力している。
同社はこうしたアナログの業務を解決するため、人工衛星データから得られる広域性、周期性の特徴に着目。衛星データとAI(機械学習)を用いて、耕作放棄地を見える化するアプリケーションサービス「ACTABA」を開発し、延べ40以上の市町村と実証を行ってきた。
下呂市農業委員会は、全国農業委員会に対して、「ACTABA(アクタバ)」現地説明会・実証実施を予定している。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日