脱脂粉乳在庫 前年同月比20.7%増 農水省統計2022年4月26日
農林水産省は4月25日、今年3月分の牛乳乳製品統計を発表した。脱脂粉乳の在庫が前年同月比で2割増と積み上がっている。
生乳生産量は67万3100tで前年同月に比べ2.7%増加した。
生乳生産量は2019(令和元)年度から3年連続で前年を上回って推移している。2021年度は764万6000tで前年度比102.9%となった。
乳用牛の飼養戸数は全国で1万3800戸(2月1日現在)。前年より600戸減ったが、飼養頭数は前年より4000頭増えて135万6000頭となっている。このうち搾乳牛の頭数割合は85.5%。
3月の牛乳生産量は26万485klで前年同月に比べ0.1%減少した。一方、加工乳・成分調整牛乳の生産量は3万2583klで同2.0%増加した。
酪農生産基盤が回復し生乳生産量が増えるなか、コロナ禍の影響で外食需要などが落ち込み、需給緩和が問題となっている。
全粉乳在庫量は4114tで同12.9%増。脱脂粉乳在庫量は9万7692tで同20.7%増となった。また、バターの在庫量は3万9574tで同1.8%増となった。
脱脂粉乳の在庫量は過去最大水準となっており、Jミルクが1月に示した期末在庫の見通しは10万1800tだった。見通しに比べると在庫量は減ったが、今後、生乳生産量が増えていくなか、学校給食が休みになるゴールデンウィークを控え、需給緩和による生乳廃棄も懸念され、需要喚起が課題となっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日