タイなどに「輸出支援プラットフォーム」 アジア初、農産物の積極輸出へ2022年5月9日
農産物の輸出を積極的に進めるため、農水省がジェトロなどと連携して世界各地で設置を目指している「輸出支援プラットフォーム」が5月5日、アジアで初めてタイで設立され、金子原二郎農相が立ち上げ式に出席した。7日にはシンガポールにも設立され、今後、食品流通などの現地事情に精通したローカルスタッフを配置し、アジアでの輸出拡大に取り組む。
タイ・バンコクで開かれた「輸出支援プラットフォーム」立ち上げ式(5月5日、農水省提供)
「輸出支援プラットフォーム」は、農水省が、在外公館やジェトロ事務所などと連携して、世界各地での設置を目指している組織。食品流通や貿易実務に精通した人材をローカルスタッフとして配置し、輸出事業者などを支援するのが目的で、先月27日、初めて米国のロサンゼルスとニューヨークに設立された。
5日、タイのバンコクで開かれた立ち上げ式では、金子農相が「農林水産物・食品の輸出額を2030年に5兆円とする政府の目標に向けて、タイは不可欠な国。海外への輸出で稼いでいくという日本の農林水産業の構造改革や、日本産農林水産物・食品の輸出拡大に向けて官民一体で取り組んでいきたい」と挨拶を述べた。また、7日にはシンガポールでもプラットフォームの立ち上げ式が開かれた。
タイとシンガポールでは、今後、在外公館やジェトロ事務所が中核となって現地の流通事情に精通したローカルスタッフを同プラットフォームに配置し、現地の新たな情報やイベント情報などをまとめたカントリーレポートの作成・発信をはじめ、新たな商流の開拓、現地に販売、製造拠点を置く現地法人支援、日本食レストランなどを活用した日本食普及などに取り組む。さらに現地の日本食品関連事業者や日本食レストラン事業者なども含めた協議会も設置し、輸出事業者などを支援することにしている。
農水省は、今後、香港やパリなどにもプラットフォームに設置に向けた準備を進め、今年度中に8カ国・地域に順次、設立する方針。
重要な記事
最新の記事
-
日本人と餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第331回2025年3月7日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「コメ騒動」の原因と展望~再整理2025年3月7日
-
(425)世界の農業をめぐる大変化(過去60年)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月7日
-
「とやまGAP推進大会」に関係者約70人が参加 JA全農とやま2025年3月7日
-
新潟県産チューリップ出荷最盛期を前に「目合わせ会」 JA全農にいがた2025年3月7日
-
新潟空港で春の花と「越後姫」の紹介展示 JA全農にいがた、新潟市2025年3月7日
-
第1回ひるがの高原だいこん杯 だいこんを使った簡単レシピコンテスト JA全農岐阜2025年3月7日
-
【スマート農業の風】(12)ドローン散布とデータ農業2025年3月7日
-
小麦ブランの成分 免疫に働きかける新機能を発見 農研機構×日清製粉2025年3月7日
-
フードロス削減へ 乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズ発売 農業総研×NTTアグリ2025年3月7日
-
外食市場調査1月度市場規模は3066億円2019年比94.6% コロナ禍以降で最も回復2025年3月7日
-
45年超の長期連用試験から畑地土壌炭素貯留効果を解明 国際農研2025年3月7日
-
日本赤十字社のプロジェクト「ACTION!防災・減災」に参加 コープみらい2025年3月7日
-
健康増進へ野菜摂取レベルなど競う企業対抗企画 タキイ種苗が優勝2025年3月7日
-
フルーツピークス横浜ポルタ店2周年記念 いちごの超豪華パフェや感謝価格のタルト登場2025年3月7日
-
EVトラックの最適充電マネジメントシステムサービスを提供開始 グリーンコープ生協くまもと2025年3月7日
-
「金芽米」活用で市職員の花粉症予防・改善にチャレンジ 大阪・泉大津市2025年3月7日
-
台湾へのイチゴ輸出を本格化 JAかみましき2025年3月7日
-
道の駅「明治の森・黒磯」で「手塚さんちの長ねぎドレッシング」新発売2025年3月7日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月7日