アニマルウェルフェアで意見・情報を募集 農水省2022年5月27日
農林水産省はアニマルウェルフェアに配慮した新たな家畜の飼養管理指針について5月23日から6月21日までパブリックコメントの募集を行っている。
アニマルウェルフェアに配慮した飼養管理については、これまで畜産技術協会が民間の自主的な指針を作成していた。同協会の指針はOIE(国際獣疫事務局)コードを準じて作成されているが、最近の国際的な動きをふまえて、国として指針を示すとした。そのため広く意見募集することにした。
新たな指針はOIEで採択されたものに基づき、各畜種ごとの飼養管理に「実施が推奨される事項」と「将来的に実施が推奨される事項」を明確にしている。なお、採卵鶏については意見が対立し採択されていないが、日本として支持したOIE事務局案に基づいて策定されている。
乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏、ブロイラー、馬と家畜の輸送に関する指針、家畜の農場内における殺処分に関する指針を示し、意見を募集している。
乳用牛では「徐角」について角が未発達な生後2か月以内に実施することや、搾乳作業は「静かで思いやりのある方法で行う」などの事項が示されている。繋ぎ飼い方式で飼われている牛は「繋がれていない状態で運動が十分にできるようにする」なども示されている。
豚では、去勢や断尾などの処置は獣医師の指導のもと「可能な限り苦痛を少なくする方法により行う」などが示され、採卵鶏では「爪切り、断冠等は行わない」、ケージでの飼養は、「すべての鶏が十分観察でき、必要な時はケージから容易に鶏を取り出せるようケージを配置する」などが示されている。
意見公募の対象となる指針案や関連資料は農水省ホームページからアクセスができる。
重要な記事
最新の記事
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「財務省経済産業局農業課」て何?2024年7月18日
-
1970年代の農村社会の異質化の進展と農業【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第299回2024年7月18日
-
「JAサイネージ」 JA本店や金融店舗の情報発信にも利用拡大 あぐラボ2024年7月18日
-
【人事異動】JA全国共済会 新会長に坂本富雄JA埼玉県中央会会長(7月18日)2024年7月18日
-
スマホでより便利に「石川県Aコープ(ジャコム石川)アプリ」提供開始2024年7月18日
-
TOWING「宙炭」活用 根域制限栽培によるシャインマスカット栽培実証開始 日本農業2024年7月18日
-
バイトアプリで1万人採用 農中提携の農業人材サービス 労働力確保に寄与2024年7月18日
-
全国7000名以上の生産者の声を反映 生産コスト低減へ JAグループ宮城 共同購入コンバイン出荷式 JA全農2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月18日
-
【注意報】野菜、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 過去10年最多の昨年を上回る誘殺 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】ネギにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年7月18日
-
農業用ドローン専用カスタマーサポート 繁忙期で対応拡大 ナイルワークス2024年7月18日
-
食物繊維が豊富なもち麦2種の品種登録 成果を紹介 生研支援センター2024年7月18日
-
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」エントリー&ハイエンドモデル同時リリース2024年7月18日