JA厚生連のコロナ対応・JAみっかびの農業振興を紹介 農業白書2022年5月30日
2021(令和3)年度の「食料・農業・農村白書」では昨年度に引き続き、厚生連病院による新型コロナウイルス感染症対応をコラムで取り上げるとともに、農業所得向上の取り組み事例としてJAみっかびを紹介している。
「農業を支える農業関連団体」(第2章10節)のなかで紹介している。
新型コロナウイルス感染症の発生当初から、昨年11月末までに厚生連病院で感染者の受け入れ実績のある病院数は80(厚生連病院は全国で105、診療所は61)となった。
受け入れ患者の累計は1万2270人に上っている。
また、感染拡大で医療がひっ迫した地域には、昨年も厚生連病院は連携の力を発揮した。昨年5~6月には大阪府と沖縄県に、9~10月には東京都に看護師を派遣した。今年1月にはオミクロン株の感染が広まった沖縄県に派遣し21年度は8厚生連が対応したとも紹介した。
一方、今回の白書で農協についての見出しを「農業者の所得向上に向けた自己改革を実践」とした。
改正農協法に基づき農業者の所得向上に向け取り組み、昨年6月に閣議決定した規制改革実施計画では、組合員との対話を通じて自己改革を実践していくサイクルを構築し、それを前提に農水省が指導・監督を行う仕組みをつくるという方向性が決まったと一連の流れを記述している。
事例として静岡県のJAみっかびを取り上げている。「三ケ日みかん」の冷風貯蔵設備を活用した端境期出荷や、マッピングシステムの活用による個別園地の管理などで品質と価格の維持につなげてきた。
昨年11月にはAIを搭載した新たな新たなかんきつ選果場が稼動した。高精度な選果と高速化で高品質な果実の出荷を実現しているという。
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