主食用米の作付け「減少傾向」が37県 作付転換3.5万ha 4月末の意向調査2022年6月3日
農林水産省は6月2日、4月末時点の水田の作付け意向状況をとりまとめ公表した。
各都道府県の主食用米の作付け意向は、「減少傾向」37県、「前年並み」10県で増加傾向はゼロだった。
1月末時点では前年並みとしていた15県が今回は減少傾向と回答した。
東北・北陸の主産県だけではなく、西日本でも前年並みから減少傾向に転じた県もある。
減少傾向とした37県のうち「1~3%程度減少傾向」は30県、「3~5%程度」は4県(岩手、山形、千葉、鳥取)、「5%超」は3県(北海道、宮城、栃木)となっている。
4月末時点の各県の作付意向をもとに全国の主食用米の作付面積を試算すると、約3.5万haの減少見込みとなった。
農水省は米の需給状況を改善するために2022(令和4)年産米では昨年が平年作だった場合の696万tより21万t減らす必要があるとしており、作付転換が必要な面積は3.9万haとしている。まだ4000haほど作付転換が必要なため農水省は「引き続き作付転換の推進が必要」としている。JAグループは、6月末の営農計画書の提出に向けてさらに作付け転換の取り組みが求められるとしている。
主食用以外の戦略作物は、すべての品目で「前年より増加傾向」としている県がもっとも多くなっている。
品目別では「飼料用米」42県(1月末は32県)、「WCS用稲」33県(同17県)、「大豆」30県(同24県)、「麦」27県(同24県)、「新市場開拓米(輸出用米など)」26県(同20県)となっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(133)-改正食料・農業・農村基本法(19)-2025年3月15日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(50)【防除学習帖】第289回2025年3月15日
-
農薬の正しい使い方(23)【今さら聞けない営農情報】第289回2025年3月15日
-
イタリア旅行の穴場【イタリア通信】2025年3月15日
-
政府備蓄米 初回9割落札 60kg2万1217円 3月末にも店頭へ2025年3月14日
-
【人事異動】JA全共連(4月1日付)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年3月14日
-
(426)「豆腐バー」の教訓【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月14日
-
実需者と結びつきある飼料用米 支援継続を 日本農業法人協会2025年3月14日
-
オホーツクの恵み 完熟カボチャからフレークとパウダー JAサロマ2025年3月14日
-
日本一の産地の玉ねぎがせんべいに 産地の想い届ける一品 JAきたみらい(北海道)2025年3月14日
-
みおしずくがクッキーに 日野菜漬はふりかけに JAグリーン近江(滋賀県)2025年3月14日
-
地域の歴史受け継ぎ名峰・富士の恵み味わう かがり火大月みそ JAクレイン(山梨県)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全厚連(4月1日付)2025年3月14日
-
高まるバイオスティミュラント普及への期待 生産者への広報活動を強化 日本バイオスティミュラント協議会2025年3月14日
-
岩手県大船渡市大規模火災での共済金手続きを簡素化 JA共済連2025年3月14日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第107回2025年3月14日
-
3月14日は「蚕糸の日」 大日本蚕糸会2025年3月14日
-
種苗・農産物輸出の拡大に向けた植物検疫のボトルネック解消「農研植物病院」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年3月14日
-
【役員人事】農中信託銀行(4月1日付)2025年3月14日