バター・脱脂粉乳の輸入数量据え置き 農水省 国内の在庫増を考慮2022年6月6日
農林水産省は6月3日、2022(令和4)年度のバターと脱脂粉乳の輸入枠数量について、バター7600t、脱脂粉乳750tの輸入枠数量を据え置くと発表した。
バターや脱脂粉乳の輸入は国内需給に影響を与えないよう(独)農畜産業振興機構を通じた国家貿易を基本としている。
その輸入枠は毎年1月に翌年度全体の枠数量を示し、5月と9月に増減の必要性を検証することとなっている。
昨年度からコロナ禍の影響で業務用の牛乳乳製品の需要が減少し、生乳をバターと脱脂粉乳に仕向けたことにより、2022(令和4)年4月末時点の在庫量は、バターは3万9953tで前年同月差660t増、脱脂粉乳は10万652tと同1万6283tの増加となっている。
脱脂粉乳の在庫量は過去最高水準となっている。今後、飼料用に転用する対策などを通じて、2万5000t程度が消化される見込みとなっている。
農水省は、十分な在庫があることから2022(令和4)年の輸入枠は、WTO協定で約束している最低数量(カレントアクセス:生乳換算で13万7000t)にとどめ、品目別の輸入量(バター7600t、脱脂粉乳750t)を据え置くことにした。
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