切り花の出荷量 コロナ影響続く 2021年産2022年7月7日
農林水産省は2021年産の花きの作付面積と出荷量を6月30日に公表した。長引くコロナ禍の影響が作付け、出荷量に出ている。
切り花類の作付面積は1万3280haで前年産に比べて130ha(1%)減少した。生産者の高齢化などで規模縮小があったことが要因。
出荷量は32億4900万本で新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた前年並みとなった。2018年は35億3400万本、2019年は34億8200万本だったことをふまえるとコロナ前には戻っていない。
都道府県別の出荷割合は、愛知県が18%でもっとも高く、次いで沖縄県8%、静岡県、福岡県、長野県がそれぞれ5%となっている。
球根類の収穫面積は239haで前年産に比べて16ha(6%)減少、出荷量は7420万球で50万球(1%)増加した。生産者の高齢化で規模が縮小したが、天候に恵まれたことや、面積当たりの出荷量の多い品目への転換があったため出荷量が増えた。
都道府県別の出荷量割合は鹿児島県が22%でもっとも多く、富山県19%、新潟県18%、宮崎県8%となっておりこの4県で全国の7割を占めている。
鉢物類の収穫面積は1474haで前年産に比べて29ha(2%)減少した。出荷量は1億8860万鉢で同240万鉢(1%)減少した。
小鉢化傾向で1a当たりの出荷量はやや上昇したが、高齢化などで収穫面積が減少したことが要因。
都道府県別出荷量割合は、愛知県が26%でもっとも多く、ついで埼玉県9%、静岡県と岐阜県がそれぞれ7%、千葉県が5%となっており、この5県で全国の約5割を占めている。
花壇用苗もの類の作付面積は1277haで同24ha(2%)減少した。出荷量は5億5440万本で同1120万本(2%)減少した。生産者の高齢化と後継者不足で作付面積が減少したことが要因となった。
都道府県別出荷割合は埼玉県9%、愛知県8%、千葉県7%、福岡県と茨城県がそれぞれ5%となっている。
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