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なたね生産費 前年産8%減 2021年産2022年7月7日

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農林水産省が公表した2021(令和3)年産のなたね生産費は10a当たり前年比8%減少した。

10a当たりの全算入生産費は5万3440円で前年産に比べて8.0%減少した。

物財費は賃借料、土地改良費、水利費などが前年より下がり全体で10.2%の減となった。生産費の19.2%を占める肥料費は10a当たり8158円で0.5%増となった。

10a当たりの収量は264㎏で同2.2%減。60㎏当たりの全算入生産費は1万2126円で同5.9%減となった。

2021年産の全国の作付け面積は1640haで前年産に比べ190ha(10%)減少した。このうち北海道が907haで55%を占め、そのほか青森(171ha)、福島(114ha)、愛知(41ha)、滋賀(41ha)がおもな作付け地となっている。

全国の収穫量は3230tで前年産にくらべて350t(10%)減少した。

油糧用なたねは総輸入量235万t(2020年)のうち97.3%がカナダ、2.7%が豪州となっている。国産なたねは0.1~0.2%の供給量。輸入なたねとは価格差があるため国産志向のユーザーなど限定的な需要となっている。

10a当たりの労働時間は3.8時間と小麦並みに短い。同一ほ場で作付けすると病害虫が発生しやすくなるため、小麦や大豆などと輪作されている。

畑作物の直接支払い交付金の対象で平均交付単価は60㎏8000円となっている。

基本計画での生産努力目標は2030年度に4000tとしている。

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