GAP、有機農業・環境保全型農業 取組みを募集2022年8月23日
農林水産省は、持続可能な農業の確立をめざし意欲的に経営や技術の改善に取り組んで農業者を表彰する「令和4年度未来につながる持続可能な農業推進コンクール」を実施し、8月22日から農業者の募集を開始した。
表彰部門は「GAP部門」と「有機農業・環境保全型農業部門」。
GAP部門の対象は、▽第三者認証を備えたGAPを取得し、継続的なGAPの取り組みを通じて農業経営の改善や持続可能性の確保について顕著な成果を上げている農業者、農業団体、教育機関など、▽第三者認証を備えたGAPは取得していないが「国際水準GAPガイドライン」に基づく継続的な国際水準GAPの取り組みを通じて農業経営の改善や持続可能性の確保について、顕著な成果を上げている農業者、農業団体、教育機関など。
国際水準GAPガイドラインは、今年3月に策定。国際水準GAPの取り組み拡大を図るため、食品安全、環境保全、労働安全、人権保護、農場経営管理の5分野を満たすガイドラインとなっている。
有機農業・環境保全型農業部門の対象は、有機農業をはじめとする環境保全型農業の取り組みを通じて、環境負荷低減や生物多様性など、環境の保全などに顕著な成果を上げている農業者、農業団体、教育機関など。
両部門とも実需者と連携した取り組みについても表彰の対象としている。
農林水産大臣賞は両部門でそれぞれ1点以内。農産局長賞と畜産局長賞は両部門合わせて6点以内を表彰する。
令和3年度のGAP部門の農林水産賞は、愛知県立渥美農業高校が受賞した。同校では生徒自らがキクやトマトのグローバルGAPの認証取得に必要な情報を収集、申請書類を作成し認証を取得した。
散水、施肥、農薬散布などのチェックリストをもとに生徒間で役割分担を行い、各項目を実施。卒業後にGAP認証取得企業に就職し、GAPの実践に貢献する卒業生も出てきており、地域への広がりも期待されている。
有機農業・環境保全型農業部門では農事組合法人ながさき南部生産組合が受賞。若手農業者を育成する組織的な取り組みを行い、構成員の平均年齢が57歳と着実に経営が継承されている。
直売所運営のほか、地元流通業者と連携し九州圏内大手量販店36店舗にインショップを展開している。
令和4年度の応募者募集は10月21日まで。
応募書類などは農水省HPから。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(133)-改正食料・農業・農村基本法(19)-2025年3月15日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(50)【防除学習帖】第289回2025年3月15日
-
農薬の正しい使い方(23)【今さら聞けない営農情報】第289回2025年3月15日
-
イタリア旅行の穴場【イタリア通信】2025年3月15日
-
政府備蓄米 初回9割落札 60kg2万1217円 3月末にも店頭へ2025年3月14日
-
【人事異動】JA全共連(4月1日付)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年3月14日
-
(426)「豆腐バー」の教訓【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月14日
-
実需者と結びつきある飼料用米 支援継続を 日本農業法人協会2025年3月14日
-
オホーツクの恵み 完熟カボチャからフレークとパウダー JAサロマ2025年3月14日
-
日本一の産地の玉ねぎがせんべいに 産地の想い届ける一品 JAきたみらい(北海道)2025年3月14日
-
みおしずくがクッキーに 日野菜漬はふりかけに JAグリーン近江(滋賀県)2025年3月14日
-
地域の歴史受け継ぎ名峰・富士の恵み味わう かがり火大月みそ JAクレイン(山梨県)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全厚連(4月1日付)2025年3月14日
-
高まるバイオスティミュラント普及への期待 生産者への広報活動を強化 日本バイオスティミュラント協議会2025年3月14日
-
岩手県大船渡市大規模火災での共済金手続きを簡素化 JA共済連2025年3月14日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第107回2025年3月14日
-
3月14日は「蚕糸の日」 大日本蚕糸会2025年3月14日
-
種苗・農産物輸出の拡大に向けた植物検疫のボトルネック解消「農研植物病院」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年3月14日
-
【役員人事】農中信託銀行(4月1日付)2025年3月14日