JA全中など8団体 食料安保予算拡充や酪農家支援など要請 自民党農林合同会議2022年8月25日
JA全中(中家徹会長)や全国農業会議所など農林関係の全国組織8団体の代表らが8月24日、自民党の農林合同会議に出席し、来年度予算の編成に向けて食料安保の予算拡充や危機的な状況に直面する酪農家への支援などを訴えた。
農林関係団体が予算要望を行った自民党農林合同会議
要望を行ったのは、JA全中をはじめ、全国農業会議所、全国農業共済協会、全国土地改良事業団体連合会、日本酪農政治連盟、全国肉牛事業協同組合、日本養豚協会、日本林業協会の合わせて8団体。また、これとは別に農林関係8団体から要望書が提出された。
JA全中からは中家会長が出席し、生産資材価格が高騰する中、生産現場は営農継続が危ぶまれるほど甚大な影響を受けているとして、食料安全保障強化に向けた施策の思い切った拡充などが必要だと訴えた。具体的には、「食料安全保障予算」の新たな確保をはじめ、輸入依存度の高い小麦や大豆、飼料用とうもろこしなどの大幅な増産に向けた支援策、食料の安定供給にかかるリスクの拡大などについて国民理解の醸成に向けた国民運動の展開、強化などを求めた。
また、全国農業会議所は、農業経営基盤強化促進法と農山漁村活性化法の改正を受けた、地域の目標地図となる地域計画(人・農地プラン)の策定に向けて、関連予算を十分に確保することなどを要請。担い手への支援に向けては、担い手が安定的、効率的に農業経営ができるよう農業・農村整備事業などの基盤整備予算を十分に確保することや外国人材の受け入れ体制整備を含めた労働力確保の予算確保、「新規就農者育成総合対策」の拡充・強化などを求めた。
日本酪農政治連盟は、配合飼料価格や輸入乾牧草価格、生産資材価格の高騰で全国の酪農家がかつてない危機的な状況にあると訴え、支援を求めた。具体的には、輸入粗飼料が前年の2倍前後になるとの見通しを示し、輸入粗飼料を使う酪農家の経営・生産の継続を支援する施策を早急に講じることや、配合飼料価格の安定基金制度の適切な運用と価格の高止まりに対する支援策、酪農ヘルパー要員の確保も含めた後継者の担い手確保対策の拡充を要望した。
重要な記事
最新の記事
-
【2025新春トップ座談会】営農畑出身全国機関会長の思い JA全農折原会長・家の光協会栗原会長・大金義昭氏(2)2025年1月9日
-
【2025新春トップ座談会】営農畑出身全国機関会長の思い JA全農折原会長・家の光協会栗原会長・大金義昭氏(3)2025年1月9日
-
【2025新春トップ座談会】営農畑出身全国機関会長の思い JA全農折原会長・家の光協会栗原会長・大金義昭氏(4)2025年1月9日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】残された時間は多くない~「詰めの甘さ」の克服2025年1月9日
-
七草【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第323回2025年1月9日
-
【特殊報】アブラナ科野菜にケブカニセノメイガ県内で初めて確認 島根県2025年1月9日
-
24年11月の実質賃金が4カ月連続減少 米、野菜高騰の影響大2025年1月9日
-
みどりの食料システム確立へ 有機農業推進調整官を設置 農水省2025年1月9日
-
JAが地域ぐるみを主導 環境負荷低減モデル地区53区域に 農水省2025年1月9日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第104回2025年1月9日
-
KUBOTA AGRI FRONTの施設利用料を改定 クボタ2025年1月9日
-
低燃費と操作性を向上 中型ホイールローダ「ZW140-7」「ZW160-7」受注開始 日立建機2025年1月9日
-
異分野連携のきっかけに「農林水産・食品分野オープンイノベーション・チャレンジピッチ」開催 中小機構2025年1月9日
-
JAふじ伊豆「ぬまづ茶 年末年始セール」開催中 JAタウン2025年1月9日
-
「一ノ蔵立春朝搾り蔵見学体験ツアー」初開催 参加者募集中2025年1月9日
-
公式X(旧:Twitter)アカウント開設 井関農機2025年1月9日
-
木南晴夏プロデュース「キナミのパン宅配便」横浜市青葉区の「ココロベーカリー」と提携2025年1月9日
-
米糠摂取で腸内の有用菌が増加 動物実験で証明 信州大と共同研究 東洋ライス2025年1月9日
-
福島のいちご「ゆうやけベリー」フェア 日本橋ふくしま館MIDETTEで開催2025年1月9日
-
肌の乾燥に効く玄米加工品「澄SUMU」パックごはんが新登場 ミツハシライス2025年1月9日